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ピアノ教室体験入学

12月4日(土)

12月第1週の週末恒例の、「業界人祭り」は、昨年は完全オンライン開催だったが、今年はハイブリッド形式で行うという。当然僕は、オンライン参加を申し込んだ。

初日であるこの日は、疲れていたこともあり、休むつもりでいたのだが、休むことにしたもう一つの理由は、午後にピアノ教室の体験入学があったからである。と言っても、僕ではなく、3歳8か月になる娘の、である。

ピアノ教室は、自宅からちょっと離れた、この界隈で随一の繁華街にある。バスで行くこともできるのだが、1時間に1本なので、自転車で行くことにした。娘は妻の自転車の後ろに乗り、僕は、この町に引っ越してから1度も乗っていない、もう1台の自転車に乗った。

僕は実に久しぶりに自転車、いわゆる「ママチャリ」に乗ったのだが、久しぶりに乗る自転車は錆だらけで、タイヤの空気もすっかり抜けている。

まずはタイヤの空気を入れなければならない。

自宅から一番近い自転車屋さんに行く。むかしからある小さな自転車屋さんである。

店先にある空気入れをお借りして、タイヤに空気を入れたのだが、空気を入れ終わった後も、「シー」という、空気が漏れているような音がしている。

(ひょっとしたらパンクかな?)

と思い、お店の扉を開けて、

「すみませ~ん」

と声をかけたのだが、お店には誰もいないようである。

(不在なのかな?ま、いいか)

と思って、立ち去ろうとしたところ、

「どうしました?」

と、お店の主人が中から出てきた。この道50年、といった感じの白髪のおじいさんである。

「あのう、いま店先の空気入れをお借りしてタイヤに空気を入れたんですけれど、『シー』という音がして、空気が漏れているんじゃないかと思うんです」

「どれどれ、拝見」

店の主人はタイヤから出る「シー」という音を聞くと、

「パンクじゃないね。バルブから漏れてるんだよ」

と言った。

「ここ数年、夏が暑かったでしょう」

「夏が暑いことが関係あるんですか?」

店の主人は、タイヤのバルブをはずして、僕に見せた。

「ほら、この部分。黒いゴムの部分が溶けているでしょう?」

「そうですね」

「夏の暑さでこのゴムが溶けちゃうでしょう。そうするとそこから空気が漏れちゃうんだ」

「なるほど」

「交換しましょう」

そういうと、店先にあるレターケースのようなところから、ゴムを取り出し、バルブに装着した。

「これで大丈夫。最近は夏が暑いから、2年に1回くらいは交換しないとね」

「そうなんですか。ありがとうございます」

僕は400円を払って、ふたたびピアノ教室へ向かって出発した。

久しぶりに自転車のペダルをこぐと、思いのほか足が疲れる。以前だったら何でもない距離なのだが、いまは、途中で引き返そうかと思うくらい、心が折れそうになる。娘を乗せた妻の自転車との距離が、どんどん離れていく。脚力というか、体力が相当に落ちていることを実感した。

やっとの思いでピアノ教室に着いた。

娘は、自宅ではわがままし放題で、大声で歌を歌うくせに、初対面の人の前に出ると、借りてきた猫のようにおとなしくなる。ま、僕も子どもの頃からそうだったのだが。

だが、次第に娘も心を開いていく。ピアノの先生には、娘の好きな歌をあらかじめ知らせていたので、先生はディズニー映画の「アナと雪の女王」の「Let It Go(ありのままで)」の楽譜を準備していた。先生が伴奏を演奏すると、娘はそれに合わせてフル尺で歌いきった。

30分のレッスンだったが、ピアノの先生の教え方がとても上手で、娘も楽しげにピアノに触っていた。はじまって30分で、「ドレミ」の3つの音階を弾けるようになったのは、飲み込みが早いんじゃないだろうか。僕らは即座に入会を決めたのだった。

自宅までの帰り道もまた自転車である。いよいよ体力がきつい。娘のピアノレッスンよりも、僕の自転車リハビリのほうが深刻である。

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コメント

3歳児を載せたママチャリなんか、以前乗っていたあのロードバイクに乗れば、ぶっちぎりで追い抜けるじゃないですか! 

しかもペダルだって軽く回るし。

もしや、ピアノ教室にドロップハンドルで行くのが恥ずかしいの?

ならば普段使いのできる「フラットバーロード」に改造して進ぜよう。

①ドロップハンドルをフラットバーハンドルに交換。
②シフトレバーをSTIからフラットバー用に交換。
③サドルを大きめ肉厚のふかふかサドルに交換。
④ズボンすその撒き込み防止のため、チェーンリングカバーを追加。
⑤溝や砂利道の走破性向上のため太いタイヤに替える(但し走行速度は遅くなる)。

通り過ぎれば誰もが振り返る、かっこいい街乗り仕様のフラットバーロードの完成だ。
(イメージ写真) https://ameblo.jp/1stbike-net/entry-12367561947.html

多分、工賃込みの費用でも、新品のママチャリ1台分もかからないんじゃないか。

それでいて、片道50キロ圏内にあるピアノ教室なら、どこへでも日帰りで通える高性能。

しかもフレンチバルブだから、夏の暑さで溶けた虫ゴムを交換する必要もない。

ただし、娘と嫁をごぼう抜きにして、50キロ先のピアノ教室にたどり着いても、後で怒られるだけであるから、チャイルドトレーラーを購入して親子一緒にゴールするとよい。
(イメージ写真)https://cycle.taspark.com/3688/

投稿: 🐢🚲👶 | 2021年12月 7日 (火) 17時30分

STIはブレーキ兼用なので改造する際はブレーキレバーも追加して下さい。でないとブレーキがかかりません。
グリップはエルゴンにして、手を置きやすく。
ワイヤーもいりますかね。

投稿: 🐢(業務連絡) | 2021年12月 7日 (火) 19時13分

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