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雑にあつかわれるのは、なじんできたからなのか?

1月21日(金)

3日間にわたる「ひとり合宿」、ええい、めんどくせえ、「入院」が無事に終了した。

もうすっかり恒例になってしまったため、担当の先生や看護師さんも、僕に対する扱いが雑になっている。

本来ならば初日に受付をすませて入室したあと、担当の先生が病室に来て次の日の治療の説明をするのだが、今回は、受付をすませて待合室で待っていると、担当の先生が通りかかり、

「ちょうどよかった。明日の件だけど…」と、次の日の治療スケジュールを教えてくれた。「よかった。病室に行く手間が省けた」と。

2日目は、3時間にわたる長丁場の治療が終わり、僕が病室に戻る前に、担当の先生が、

「このあと用事があるので、流れ解散ということで」

と、やはり病室に来て治療の結果を説明してくれなかった。「流れ解散」という言い方に、思わず笑ってしまった。

まあこっちも、よけいな気を遣わずにすむからかまわないんだけど。

看護師さんも、いちおう消灯時間の9時に、「消灯の時間です」と、部屋の扉を開けてひと言呼びかけるのが恒例なのだが、今回はそれもない。

こうなるともう完全な放置プレイである。

そういえば、初日の看護師さんは、ずいぶんとおしゃべりな人だった。

どういうわけか、僕に3歳の娘がいることを知っていて(話した記憶はないのだが…)、

「いま、娘さんは何に興味があるんですか?アナ雪とか?」

と聞いてくる。

「アナ雪もそうですけど、…阿佐ヶ谷姉妹ですね」

と言ったら、大爆笑された。

「阿佐ヶ谷姉妹ですか!私も大好きです」

「あと、…大泉洋さん」

「ああ、紅白歌合戦で司会してましたね。阿佐ヶ谷姉妹と大泉さんが好きって、ずいぶんシブい娘さんですね」

たしかにシブい3歳児だ。阿佐ヶ谷姉妹と大泉さんが共演したら、娘は狂喜乱舞するだろうな。

「担当の先生、すごく頭がいいんですよ」と看護師さん。

「わかりますよ」と僕。

「なにしろ、○○高校の出身で、現役で××大学に入ったんですからね。たしか息子さんも、○○高校じゃなかったかしら」

と、ずいぶんと個人情報を教えてくれる。というか、口が軽すぎないか??

あんな調子で、僕の個人情報も同僚の看護師たちに喋っているのだろうか。

まあ、毎回お世話になっているし、命を預けている身なので、それくらいのことはたいしたことでもないのだが。

今日の午前に退院し、お昼近くに帰宅したのだが、午後には職場のオンライン会議に参加しなければならなかった。事情を話したにもかかわらず、「休んでもいいよ」という人が一人もいなかったのは驚きだ。仮にも退院直後だぜ。俺の身体の深刻さがわかっていないのだろう。

明日からの土日もオンライン会議があり、進行役をつとめなければならない。先ほどまで会議資料を作っていたので、今日は「アシタノカレッジ 金曜日」は聴かない。

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