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超ウルトライントロドン

1月6日(木)

午後から大雪の予報だったが、午前中に職場でどうしても外せない用務があるので、朝6時過ぎに家を出て、車で2時間かけて出勤する。2時前に仕事が終わった時には、すでに外は大雪だった。急いで車で職場を出る。今日の夕方は保育園にいる娘の迎えに行き、夕食を作って食べさせなければいけないのだ。案の定、大雪のため高速道路は大渋滞し、3時間以上かかって帰宅し、なんとか保育園の迎えに間に合った。

夕食を作っている間、娘の注意をテレビに向けさせる必要がある。録画しているリストのうち、「何が見たい?」と聞いたところ、

「うんとねぇ、あのねぇ‥違う人が歌っているのが見たい」

という。

はて、「違う人が歌っている」番組とは何だろう?

ピンときた!昨年末に放送した「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」のドラマのことだ!ドラマの中では、本物の阿佐ヶ谷姉妹ではなく、本物とは「違う人」が劇中で歌を歌っている。そのことを言ってるのではないか?たしか最終回の最後の場面は、阿佐ヶ谷の住人がみんなで「トルコ行進曲」を歌って終わる。「違う人が歌ってる」というのは、具体的にはその場面のことではないだろうか?

僕は早速テレビ画面に録画リストを表示し、ドラマ「のほほんふたり暮らし」の最終回のところに、カーソルを合わせた。そうすると、右下に小さく、その録画した映像がサムネイルのように映し出される仕組みになっている。

娘はそれを見るなり、「怖いからやだ」と叫んだ。

「どうして?」

「だって、夢に怖い人たちが出てくるから」

言われてみればそうだ。ドラマの最終回では、ゾンビになった阿佐ヶ谷の住人たちが阿佐ヶ谷姉妹を襲う、という悪夢のシーンがあるのだ。娘はそのゾンビが怖くてたまらないのである。

それにしても、画面右下に小さく映し出される最終回の冒頭部分の映像を見ただけで、「ゾンビが登場する回だ!」とわかってしまう娘は、あたかも「超ウルトライントロクイズ」に答えられるような才能を持っている。

「これじゃない!カミコウセン」

「カミコウセン」というのは、我が家における「おかあさんといっしょ」の呼び名である。

そこでまたピンときた!昨年の大晦日に放送された「おかあさんといっしょ 冬のリクエストスペシャル」のことだ!この番組では、歴代のうたのおにいさん、うたのおねえさんが歌っていた時の映像が映し出されていた。「違う人が歌ってる」というのは、現役のうたのおにいさん、うたのおねえさんではない人が歌ってるという意味なのではないか?

そこでこの番組を見せると、

「これこれ!」

とビンゴだった。

‥と、毎回こんな感じで「超ウルトライントロドン!」的なコミュニケーションを娘と取っているのだ。

おかげで娘がこの番組に釘づけの間、夕食を作ることができた。

夕食後は聴きたいラジオがあった。NHK第一放送の「東京03の好きにさせるかッ!」である。今夜のゲストコント師は、シティボーイズの斉木しげるさんなのだ。

再び娘の注意をテレビに向けなければならない。こんどは、最近娘がハマっているディズニー映画の「モアナと伝説の海」を見せることにした。

こちらのラジオも始まった。東京03のトークが始まると、その声を聞いた娘が僕のところにやってきた。

「阿佐ヶ谷姉妹の声も出るの?」

僕はビックリした。実は以前に、阿佐ヶ谷姉妹がゲストの回の音源を娘に一度だけ聴かせたことがあったのだが、娘はパブロフの犬が如く、東京03の声をほんの少し聞いただけで、阿佐ヶ谷姉妹がゲストに来た時のことを瞬時に思い出し、今回も阿佐ヶ谷姉妹が出演すると思い込んだのである。

これもまた立派な「超ウルトライントロドン!」の世界ではないか!

おそるべし、3歳児である。

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