年末年始
年末年始は、例の「節句働き」のクセが顔を出し、大晦日の午前は、自宅で1月3日(月)締切の入力の仕事を行った。
これがまあひどい話で、12月22日に依頼を受けたのだが、12月26日から12月31日までは、システムのメンテナンスでサイトにアクセスできません、というではないか。しかも締切は1月3日。ということは、12月22日~25日か、1月1日~3日の期間に入力の作業をしなければならない。
12月22日~25日は、本務の仕事がめちゃくちゃ忙しくてとてもそれどころではない。とすれば、お正月の三が日に作業をしろってか?それもちょっとなあ。
…と思っていたところ、予定より1日早く、メンテナンスが終わったようで、12月31日には入力作業が可能になっていた。そこで、年を越す前にやってしまうことにしたのである。
で、午後は、年末に締切の原稿にとりかかる。ほんとうは12月27日が締切だったのだが、とても間に合わず、かといって先延ばしにできないタイプの原稿なので、他の原稿よりも優先して、年明け早々に出さなければならない。そこで、やる気スイッチが入っていないにもかかわらず、重い腰を上げて大晦日から書き始めることにしたのである。A4で4枚、文字数にして4000字程度かと思うのだけれど、職業的文章なのでいい加減なことも書けず、一つ一つ「裏取り」しながら書かなければならない。これが意外と難航した。
夕方になると、もう紅白歌合戦一色である。とくに今年は、ふだんならば絶対見ない「直前スペシャル」なるものを、阿佐ヶ谷姉妹が出演するという理由だけで見ることにした。
阿佐ヶ谷姉妹は、紅白歌合戦の会場で出場歌手のインタビューをするレポーターという役で、間違いがあっちゃいけないと、画面からもその緊張感が伝わってきた。そのガッチガチの阿佐ヶ谷姉妹のレポートを、NHKのスタジオで司会の南海キャンディーズ・山里亮太が引き取るのだが、その「受け」のコメントがどれもおもしろく、すばらしかった。
どんどん話が逸れていくが、山里亮太という芸人がすばらしいのは、(ちょっと上から目線の物言いになるけれども)映画や読書により自らの教養の幅を広げている点である。山里亮太がアシスタントをつとめるTBSラジオ「赤江珠緒 たまむすび 火曜日」の町山智浩さんの映画のコーナーを聴いていると、町山さんに紹介された映画は、どんなマイナーなものでも欠かさずに見ているし、読書についてもちょいちょい話題に出る。つまりは勉強熱心なのだ。その努力があってこその、笑いの瞬発力なのだと思う。
阿佐ヶ谷姉妹や山里亮太も、紅白の本番に出るのかなと思いきや、ついに出演しなかった。そういえばここ1,2年の紅白歌合戦は、曲と曲の間の、お笑い芸人らによる「にぎやかし」のコーナーが、まったくなくなっていることに気づく。しかも副音声もいつのまにかなくなっている。コロナ禍により密を避ける意味があったのか?その分、それぞれの歌手の舞台演出に力を入れているということなのか?いずれにしても、シンプルに音楽に集中できるという意味では、よいことなのかもしれない。
その代わり、三山ひろしの「けん玉でギネスに挑戦」というコーナーがすっかり定番となり、僕はそれに釘付けなのだが、
「おもしろいねえ、ね?おもしろいでしょ?」
と後ろをふり返って娘の顔を見たら、娘は面白がるどころか、生気を失った目をしていて、どこがおもしろいのかわからない、という顔をしていた。3歳児の笑いのツボは、いまだによくわからない。
…と、こんなことを書きたいのではなかった。
結局、紅白歌合戦の途中からテレビ東京の「ジルベスターコンサート」に切り替え、クラシック音楽で年越しのカウントダウンをする、といういつものパターンとなったのだが、これではいかんと思い直し、再び原稿に取りかかる。かなりの深夜になって、なんとか大枠を完成させた。結果、A4で4枚の予定が、A4で6枚となってしまった。このほかにも、年内締切の原稿がいくつかあったのだが、そのうちの一つの目処が立ったというだけで、まずはよしとしよう。
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