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目の付け所

3月11日(金)

今週も、無事ではないが、TBSラジオ「アシタノカレッジ金曜日」にたどり着いた。

今週もいろいろあった。

水曜日は、近隣の大学にちょっとした打合せに行った。1年後に予定しているうちの職場のイベントについての相談である。

同じ市内とはいっても、公共交通機関ですんなりと移動できるわけではない。以前に行ったときはたしかバスを乗り継いだのだが、どうにか乗り換えなしで行けないだろうか、と調べてみたら、自宅近くのバス停から、コミュニティバスに乗り、ある停留所で降りると、そこから160メートルで目的の場所に着くという。時間にして2分。

なんだ、簡単じゃないか、と思って、そのコミュニティバスに乗った。目的のバス停には、訪問予定時間の30分前に到着するので、余裕である。

ところが、目的のバス停で降りたのだが、行けども行けどもたどり着かない。どうやら、バス停から160mというのは、その大学の敷地の境界までの距離らしい。しかも正門から入るには、だいぶ遠回りをしなければならない。

Googleマップの助けを借りながら散々歩いたあげく、ようやく正門を見つけたが、正門を入ると、こんどは長い並木道が延びている。大学の建物が見えるところまで、バス停1つ分を歩かなければならない。

しかも、目的の施設は、そこからさらに距離がある。というか、大学には一切案内板がないので、どこにあるのかがわからない。

Googleマップをたよりに歩いていても、生来の方向音痴も手伝って、方向感覚がわからなくなる。3年前に来たはずなのに、場所をまったく忘れているのである。

結局、バス停から30分かかって、ようやく目的の施設に着いたのだった。この時点でもう疲労困憊である。

施設に入ると、3年前にお会いした3人の方が出迎えてくれた。

「ご無沙汰しております」

「ちょっと遅れてしまってすみません。○○バス停からすぐだと思って歩いたのですが、途中道に迷ってしまって…」

「○○バス停から歩いてきたんですか?それはたいへんでしたね」

「しかも、途中、まったく案内板がなかったんですが、あれはどういうことなのでしょう」

「ああ、それはうちの大学の方針で、景観を損ねるからということで、案内板は一切出していないんです」

「…そうなんですか」

「3年前にいらしたときは、たしかお子さんを抱っこしていらっしゃいましたよね」

「ええ」

どうやら3年前のことを覚えてくださっていたようだった。

「大きくなったでしょう」

「ええ、もうすぐ4歳です」

僕は、あのときの恥ずかしい気持ちを思い出した。

打合せは1時間くらいで終わるだろうと思っていたが、休みなしで2時間半もかかってしまった。

まだどうなるかはわからないが、こちらのイベントを好意的に受け止めていただいたので、いろいろな条件をクリアして、なんとか実現にこぎ着けたいものだ。

建物を出て、バスに乗って駅に向かい、今度は確定申告の提出会場である税務署に向かった。またこの税務署も、駅からけっこう歩くのである。

ふだん歩かない身なので、久々に長距離を歩いて、ヘトヘトになってしまい、夜は早々に眠ってしまった。

…というのが水曜の話。

翌木曜日は、午後にオンラインの打合せがあり、それほど堅苦しいものではなかったけれども、司会をしたので、それなりに神経を使い、やはり疲労困憊になる。

…で、金曜日を迎えた。職場に出勤して、会議だの打合せだの書類作成だので、あっという間に夜になった。結局、帰り道に「アシタノカレッジ金曜日」のオープニングトークを運転しながら聴く、という時間になってしまった。

武田砂鉄氏のオープニングトークは、毎回12分。これは、2年ほど前に終了したTBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」で、久米宏が番組の冒頭12分間フリートークをする、いわゆる「空白の12分」にあやかっているのではないかと、僕はひそかにふんでいる。

いつも武田砂鉄氏のオープニングトークは秀逸で、柔らかい話題から始まり、だんだんと世の中のオカシなことに対する憤りを静かに語る、という展開にもって行くのは、まるで砂鉄氏の文章を読むがごとくである。

今日は「健康診断に行った」という話から始まった。健康診断に行くと、名前を呼ばれるのだが、芸能人と同姓同名の名前が呼ばれると、(もちろん芸能人本人ではないのだが)周囲がざわつく、と言っていた。

「今回は『コイケエイコ』さんと『ニシノカナ』さんが呼ばれていて、そのときに、ちょっと周りがざわついたんですよ」

と言ったのを聴いて、僕は爆笑した。先月、僕も同じような話題をこのブログに書いていたからである。しかも、呼ばれた本人の心理まで洞察していて、目の付け所が同じだなあと、つくづくと思ったのである。

話題がシンクロするって、あるんだねえ。

あと、「採血のときに、血管がなかなか出ないので看護師さんを困らせている」というのも、しばしばこのブログで話題にしていて、やはりこれも目の付け所が同じである。

ちなみに、血管が出にくいのは腕が冷えているからで、腕を温めれば血管が出やすくなる、というリスナーからのメールを、番組の中盤あたりで読んでいた。なるほど、いいことを聞いた。

…というわけで、長い割に何が言いたいかわからない文章になってしまった。

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