近くて遠い
3月13日(日)
僕がほんの数ページだけ書いた、黄色い表紙の新書が、順調に版を重ねている。
そのたびに担当編集者から「喜びの一斉メール」が来るのだが、僕にとっては、それで印税が入るわけでもないので、めでたくもあり、めでたくもなし、といったところか。
…と思っていたら、昨日、ある新聞に、コラムニストの辛酸なめ子さんが、その本の書評を書いていることを知り、辛酸なめ子ファンの僕は、ちょっとテンションが上がった!
ということは、辛酸なめ子さんが、僕の文章を読んでくれたということか???
…でも書評では、僕の文章について一切ふれられていない。というかもともと、僕が書いたほんの数ページの文章は、新書のテーマとは何ら関係のない、言ってみれば場違いな埋め草的な文章なのである。ははぁ~ン。さては、僕の文章は、関係ないと思って読み飛ばしているな。
まことに惜しい。辛酸なめ子さんが、僕の書いた文章を面白がってくれたら、今後一緒にお仕事ができるかと期待していたのに…。
そして今度は、今日のTBSラジオ「安住紳一郎 日曜天国」のゲストコーナーで、この新書に中心的に関わったとおぼしき方が出演されるというではないか!当然、この新書が売れていることをふまえた人選だろう。
案の定、番組の中でこの新書のことが紹介されたが、やはり僕の文章についての言及は一切なかった。安住アナも当然、この新書を読んだうえでゲストとのトークにのぞんでいるはずだと思うが、多分、安住アナも僕の文章は読み飛ばしたのだろう。新書のテーマとはまったく関係ないしね!
すわ、次は俺がゲストに呼ばれるか?と一瞬、期待しないでもなかったが、世の中、そんなには甘くない。やはりTBSラジオは、近くて遠い存在である。
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