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今日の反省

5月11日(水)

昨日から1泊2日で、久しぶりに飛行機に乗り、遠方の出張である。

昨日は、用務先に到着するやいなや、わりと神経を使う作業をして、ドッと疲れてしまった。今回はメンバーが多かったこともあり、精神的にも疲れてしまった。

今日は、朝から夕方まで、巡検である。

ここから先のことは、やや具体的に説明しないとわかりにくいかもしれない。

この日の予定は、朝8時40分にホテルのロビーに集合して、ジャンボタクシーに乗り、巡検を行う。

メンバーは男性3人、女性3人の合計6人である。

ジャンボタクシーに、8時45分までにホテルの裏口にある駐車スペースまで来てもらい、我々はホテルの裏口から、そのジャンボタクシーに乗ることになっていた。

時間通りメンバーが揃って、8時45分にホテルの裏口に行くと、すでにジャンボタクシーが駐車スペースに停まっていた。ジャンボタクシーというくらいだから、かなり大きい。運転もたいへんそうだ。

しかし運転席を見てみると、運転手さんが不在である。

ジャンボタクシーのバックドアのところにホテルの制服らしいものを来た若い女性が一人いるだけである。ジャンボタクシーを駐車スペースに誘導した従業員さんだろうか。

「運転手さんがいませんねえ」

しばらくすると、前のほうから、ジャンボタクシーに向かっておじさんが歩いてきた。

「あ、運転手さんらしき人が来ましたね」いかにも、ジャンボタクシーを運転しそうな風貌をしている。

ところが、そのおじさんは、ジャンボタクシーの横を通り過ぎて、ホテルの中に入っていってしまった。

(あれ?…僕たちのことを客だと気づかず、客がまだ中にいると思ってホテルに入っていったのかな?)、と思っていたそのとき、

「あのう…ジャンボタクシーを利用されるお客様でしょうか」

と、ホテルの制服らしきものを着ている若い女性が僕たちに向かって尋ねた。

「そうです」

と言うと、

「では、まず大きい荷物を後ろに積みますので、こちらにお持ちください」

と言って、ジャンボタクシーのバックドアを開けた。

荷物が積み終わり、我々が車に乗り込むと、なんとその若い女性は、運転席に座った。

この人が運転手さんだったのか!!!

もちろん、だれひとり、そのことは声に出して言わなかったけれど、おそらくそのとき、6名全員が驚いたと思う。なぜなら全員が全員、その若い女性を、てっきりホテルの従業員と思い込んでいたからである。

さっき通りかかったおじさんは、ホテルのお客さんだったのだ!!

何が言いたいかというと、全員が全員、「若い女性がジャンボタクシーの運転手であるはずがない」と思い込んでいた、ということである。

メンバーの中には、ジェンダーに関して問題意識の高い人が何人もいる。というか、メンバーのほとんどがジェンダーについて多かれ少なかれ問題意識を持っていたと思われる。

にもかかわらず、全員が例外なく「ジャンボタクシーを運転するのはおじさんで、若い女性であるはずがない」と判断してしまっていたのである。

お昼休みの時間、メンバーの中でもとりわけジェンダーについての問題意識の高い人が、「これは(自分も含めて)反省しなければなりませんね」と、懺悔していた。もちろん、僕自身も、ほかのみんなも、反省した。これでまたひとつ、意識が変わったような気がする。

ちなみにその運転手さんの技術はすばらしく、こちらのわがままな希望や、わかりにくいマニアックなルートを瞬時に理解してくれて、適切に移動してくれた。

最終目的地の空港で、僕たちは運転手さんに深々と頭を下げて、お礼を言った。

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