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投げ銭ライブ

以前にも書いたことがあるが、僕の高校時代の1学年下と2学年下に、サックスミュージシャンがいる。1学年下の後輩はアサカワ君で、2学年下の後輩はジロー君である。

この二人が、この大型連休中に、それぞれライブをするという告知がSNSのタイムラインに流れてきた。ジロー君は大型連休のはじめのほうに、アサカワ君は大型連休の最後の方に、それぞれライブを行うようである。大型連休は、ライブをするのにもってこいの時期ともいえる。

行動制限のないこのたびの大型連休では、ライブ会場にお客さんを入れて行うようなのだが、同時に動画投稿サイトでの配信も行うという。これは、ありがたいことである。

僕のように、おいそれとライブ会場に足を運ぶことのできない人間にとっては、たとえ感染症がおさまったとしても、ライブ配信は今後も続けてほしいと願うものである。

しかも、ふたつのライブとも、あるていどの期間、アーカイブ視聴できるというのも嬉しい。なかなかリアルタイムで視聴する環境を確保するのが難しいからである。

もちろん、ただで観ることは失礼かなと思うから、わずかながら投げ銭で応援することにしている。

ジロー君のライブは、以前に視聴したときと同じ、ジロー君の地元のカフェが会場である。ジロー君のライブは、だいたい午後3時頃から、1時間半程度行われる。この時間帯がまたよい。

カフェの窓から差し込む日の光によって、自分もまるで日だまりにいるような感覚になり、それだけでも、じつに癒やされるのである。

以前にも書いたように、映像も、ライブの音質も、格段にすばらしく、聴いていてまったくストレスを感じない。今回は、ジロー君と、Minkoさんという、ギター兼ボーカルの二人によるライブで、古いブルースを中心にしたラインナップだった。Minkoさんというミュージシャンを初めて知ったが、ギターとボーカルがとても耳心地がよくて、それがカフェの日だまりの映像と相まって、これ以上にない癒やしの音楽を演出していた。

ジロー君は、サブトーンという奏法にこだわるサックス奏者である。力強い音や伸びのある音が好きな僕にとって、サブトーンという奏法は耳慣れない感じが最初はしたけれども、Minkoさんの音と共鳴することで、次第に僕の耳にもなじんだ音になっていった。

僕の好きな「Lover,Come Back to Me(恋人よ我に帰れ)」を聴くことができたのが嬉しかった。最後の「On The Sunny Side Of The Street」も、キャッチーな選曲でよかった。

続いて視聴したのは、アサカワ君のライブである。アサカワ君は、ジャズというよりも、ブラジル音楽のミュージシャンである。おそらく、中央線沿線のブラジル音楽界を代表する一人であろう。「中央線小説」ならぬ、「中央線ブラジル音楽」である。僕は、コロナ前に、阿佐ヶ谷北口の小さなライブハウスにフラッと立ち寄って、彼の演奏を聴きに行ったことがある。今回のライブ会場は、吉祥寺である。

こちらの配信映像も、なかなか凝っていた。複数のカメラを据えてスイッチングしながら、あらゆる角度からミュージシャンの様子を映し出している。そのなかに1台だけ、モノクロ映像で映しているカメラがあり、これがまたいい雰囲気を醸し出していた。

ジロー君のライブは演奏者が2人だったが、アサカワ君のバンドは5人ほどの編成である。こちらは、日だまりのライブではなく、夜が似合うライブだった。アサカワ君の音にはちょっと色気がある。

僕は高校時代、吹奏楽団で彼らと演奏をともにしたが、僕は早々に音楽に対するこだわりがなくなってしまい、高校卒業後もOBによる吹奏楽団を立ち上げたものの、吹奏楽に対するこだわりのないまま無為に10年近くを過ごし、結局はやめてしまった。だからいまとなっては、僕は吹奏楽もジャズも、たんなるド素人の一人である。だが二人は、その後も自分なりの音楽にこだわり続け、いまでもライブを続けているのだから頭が下がる。彼らのライブを観ていつも思うのは、彼らの周りには常に一緒に演奏する人が集まってきて、それがまたいいメンバーで、だからこそ長く続けてこられたのだな、ということである。音楽分野に限らず、僕の業界でもそうだが、見限られることなく続けられるというのは、それだけですばらしいことである。

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