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韓国○○○○の呪縛

5月27日(金)

今週も、よくぞ、よくぞ、「アシタノカレッジ金曜日」のアフタートークまでたどり着きました!

水曜、木曜の1泊2日の出張も、なんとか無事に終えた。

1日目の様子については前々回に書いたが、2日目は、朝10時から夕方4時半過ぎまで、寸分の隙もないスケジュールだった。

この日は、3カ所での挨拶回り。午前中は1カ所だったが、30分程度で終わるかなと思っていたら、思いのほか時間がかかり、2時間ほど滞在することになった。

気がついたら昼の12時。同行の人に、

「これから会食ですよ!」

と急かされ、急いで車に乗り込み、地元の人たち数名で会食。これもまた、イベント準備を円滑に進めるための仕事である。

1時になったので、2カ所目の打合せ場所に移動。そこで、1時間半ほど打合せをした。

次の約束は3時で、そこに行くまでには車で30分ほどかかる。2カ所目の打合せを急いで切り上げ、車に乗せてもらい、3カ所目の場所に移動する。

3カ所目がいちばん緊張する。前日の体験を思い出した。

そこでもやはり、決してアヤシいものではありませんよ、とばかり、噛んで含めるように説明をした。

前日に訪れたところと同じような意見が出されたが、もはや想定内。なんとかまるくおさまった。

気がついたら1時間半が経っていた。同行の人に、車で最寄りの駅まで送ってもらい、ようやく解放された。

…とここで気づいた。朝から全然トイレに行ってない。朝10時から夕方4時半過ぎまで、まったくトイレに行く暇がなかったのだ。

あまり水分をとっていなかったからかもしれないが、それはそれで身体に悪い。急いで駅のトイレで小用を済ませ、水分を補給した。

新幹線の中では放心状態になり、5時間近くかけて帰宅して、昨晩はグッタリしたのである。

…いや、そんなことを書きたいのではない。

数日前、ずっとお世話になっている目上の方から、丁寧なメールをいただいた。

「25日(水)に、用事があってあなたの職場に行くのだが、30分ほど時間がとれないだろうか。韓国○○○○の件で相談があるので」

要約するとそういう内容なのだが、実際のところは、目上の方にもかかわらず、じつに丁寧な表現にあふれていた。

これほど下手(したて)に出た表現でメールをいただくということは、その「相談」というのは、よっぽど無茶なものに違いない。

それより何より、「韓国○○○○の件での相談」というだけで、悪い予感しかしないのである。なぜなら、これまでずっと振り回されてきたから。

しかし、先方が指定してきた25日は、朝から出張なので、職場には出勤しないのである。

僕は、この日が出張で不在となることをメールで返信して、金曜日の午前中にオンラインで打合せをしませんか、と提案した。

で、本日、オンラインによる打合せを行った。

「相談」というのは、韓国で行う国際会合に僕に登壇してほしいという内容だった。

またですか!と、心の中で思った。

「韓国のメンバーは、みんなあなたを頼りにしているんです」とおっしゃるのだが、そんなものはお世辞で、断れないようにするための方便であることは、すぐに理解できた。

国際会合というと聞こえがいいかもしれないけれど、実際のところは、もうここ10年以上、同じようなメンバーが入れ替わり立ち替わり登壇している。言ってみれば、小劇団が、あの手この手で脚本や配役を変えて芝居をするようなものである。そこに僕を使い続けるということは、そのていどの国際会合だ、ということである。

10年以上も続けてきて、さすがにもう、僕には喋るネタがないのだ。俺は打ち出の小槌ではないんだぞ。

しかし、そのお世話になっている方の顔を潰すわけにはいかないので、断る、という選択肢はない。引き受けます、と伝えると、その方は、安堵の表情を浮かべた。

うーむ、またこれでひとつ、エネルギーを奪われるのか、と憂鬱になるばかりだが、愛想を尽かされないだけでもありがたいことだと思い直し、前向きにとらえるしかない。しかし、いつになったらこの呪縛から逃れることができるのか。

午後は、入れ替わり立ち替わり、打合せやらメール対応やら書類作成やらがあり、あっという間に夜になってしまった。家に着いた頃には、「アシタノカレッジ金曜日」が始まっていた。

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