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気分は赤毛連盟

5月2日(月)

あいかわらず、時間を見つけては、専門用語を韓国語で説明する辞典の校閲作業を行っているのだが、あんまり根を詰めてやっていると、ゲシュタルト崩壊っていうの?とにかくわけがわからなくなる瞬間がある。あるいは、あるときを境に、まったく頭が受け付けなくなったりもする。

専門用語とは言いながら、「牛乳」という項目などもあり、ふつうに「우유」とそのまま解説していて、それって専門用語か?説明するまでもないだろう、と疑いたくなるような用語も散見される。

しかし、こんな徒労感のともなう仕事は早く終わらせたいと思うあまり、つい根を詰めてしまう。

シャーロック・ホームズが主人公のコナン・ドイルによる短編小説で、「赤毛連盟」というのがある。ある赤毛の人が、赤毛連盟のオーディションに受かって、晴れて赤毛連盟の事務所で仕事をするようになるのだが、その仕事というのが、朝から晩まで、百科事典をひたすら丸写しするという意味のない仕事だった。実はその間にある事件が発生し、シャーロック・ホームズによって事件は解決する。赤毛連盟は、その赤毛の人を陥れるためのダミーの組織で、ある目的を達成するために、その赤毛の人を赤毛連盟の事務所に連れ出して、日がな一日、意味のない仕事をさせたのだった。その人が百科事典の「A」の項目を写し終わったところで事件が解決したので、やたら「A」がつく言葉について詳しくなった、というのがオチだったと記憶している。

ザ・ギースの「アダモさん」というコントは、このコナン・ドイルの小説をモチーフにしているのではないかと思ったが、それは牽強付会というべきであろう。

それはともかく、僕はいま、この「赤毛連盟」に登場する赤毛の人のような心境だ、ということを言いたいのである。わかりにくいね。

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