カッパオヤジ
6月3日(金)
今週も、よくぞ、よくぞ「アシタノカレッジ金曜日」のアフタートークまでたどり着きました!
今週もほんと、ツラかったなぁ…。体調がアレなのでなおさらである。
最近、4歳2か月の娘が、やたらと「カッパオヤジ」というのを口にするようになった。
何日か前、朝起きたばかりの娘がいきなり、
「昨日、カッパオヤジから手紙が来たんだよ」
と言う。全然意味がわからない僕は、
「夢でも見たの?」
と聞くと、
「ちが~う。保育園に手紙が来たの」
「カッパオヤジが持ってきたの?」
「ちが~う。先生が持ってきたの」
と、ますますわからないことを言う。
数日後。
保育園から帰ってきた娘は、緑と白の折り紙で作られた腕輪のようなものをみせた。
「これ、カッパオヤジにもらったの」
「カッパオヤジに?」
「うん。ここがみどりいろいでしょ?これがカッパオヤジのうでわなの」
何の変哲もない、折り紙で作った腕輪なのだが、
「これだけは、絶対に触っちゃダメだよ」
という。
こちらがふざけて、その腕輪に触ろうとすると、
「絶対にダメ!」
と触らせない。
それからというもの、娘は、カッパオヤジからもらった腕輪が気になって気になって仕方がない様子である。
ある日、保育園から帰った娘は、カッパオヤジからもらった腕輪が、片付けられていることに気づく。
「あれ?カッパオヤジのうでわ、パパ、触った?」
「触ってないよ」
「触っちゃダメなんだよ」
「わかってるよ」
とにかく、カッパオヤジからもらった折り紙の腕輪だけは、なぜか触らせないのだ。
意味がまったくわからない。そもそもカッパオヤジって誰なんだ?
…と思って、調べてみると、どうやらこれは、保育園ぐるみで仕込んでいる遊びのようだ。
ネット上で公開されている、いろいろな保育園のブログやらおたよりやらを見ると、どうやらこれは一連の冒険ごっこのようなのである。
その段取りをまとめてみると、こんな流れらしい。
ある日、保育園にカッパオヤジから挑戦状がとどいた。
先生が走ってきて、「みんな、こんな挑戦状がとどいたよ!」
「カッパオヤジからのお手紙だ!」「腕輪をとりに来いだって~!」
子どもたちはドキドキしながら、手紙の地図をたよりに冒険に出かけることにする。目的の場所は「ゆうれいづか」というところらしい。
こわいなあ、と思いながら、勇気をふりしぼってゆうれいづかをさがしに行く。
するとついにゆうれいづか発見!!腕輪があった。子どもたちは腕輪を取ったら一目散に逃げた。
「腕輪を取ったぞ!やった~」
…とまあ、こんな感じである。
ある保育園だよりには、4歳児クラスになって初めてカッパオヤジから手紙が届いた、と書いてあったので、全国的に、4歳児クラスで行われている行事なのだろうか。
もともとは『かっぱおやじ』という絵本があり、それがもとになっているようなのだが、恥ずかしながらその絵本の存在も知らなかった。
何も知らない僕は、娘が妄想で「カッパオヤジ」のことを言っているとばかり思っていたのだが、ちゃんと筋が通っていたのだ。
娘が最初にカッパオヤジから手紙が来たといったとき、カッパオヤジ本人ではなく、先生がそれを持ってきたと言っていたが、それはつまりは保育園の先生が仕込んでいた、ということを意味する。
そして、しばらくして、腕輪を持って帰ってきた、ということは、カッパオヤジからの挑戦状を受けて、クラスのみんなが「ゆうれいづか」まで冒険し、そこでみずから腕輪を手に入れ、持って帰ってきた、ということなのだろう。
ネットで公開されている、とある保育園便りには、カッパオヤジからの挑戦状の本文が掲載されていた。
「○○組のみんなへ
○○組になって、いろいろなことにチャレンジして、心が強くたくましくなったみんなに、カッパオヤジからの挑戦状だ!××のところに、カッパの腕輪をおいた。つらいときに力のわいてくるふしぎな腕輪だ。勇気をもって一人ずつ取りに行くんだぞ。カッパオヤジより。」
たぶん、うちの保育園に来た手紙も、同様の文面だったのだろう。
ふつうの腕輪ではない。「つらいときに力のわいてくるふしぎな腕輪」なのだ。
だから、腕輪には触らせようとしなかったんだな。
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コメント
このカードは、ぜったいさわったらだめだからね。
どうしてなの、パパ?
かっぱおやじから、もらったカードだから。
かっぱおやじって、だれ?
とおくにすんでいる、こわいいきものだよ。そのかっぱおやじから「たからものをかしてほしければ、カードをこうかんしにこい」って、ちょうせんじょうがとどいたんだ。
わあ、すごい。
それで「こわいなあ」とおもいながら、ゆうきをふりしぼっていって、やっともらってきたんだよ。
そんなんだ。でも、なんで、カードにさわっちゃいけないの?
それはね、つらいときに、ちからのわいてくるふしぎなカードだからさ。
あとね、これがないと、しゅっちょうひがおちないんだ。
投稿: こぶぎあじょし🐢 | 2022年6月 4日 (土) 13時00分
うかれたコメントをかいていたら、ほんとうに、かっぱおやじたちへ「カードをこうかんしにいくからまっていろ」という「ちょうせんでんわ」をかけるはめになった。
走り出すのさ カッパの宿へ
バックにパンフ 詰め込んで
走り出すのさ 南部の北部へ
はやぶさが 俺を乗せて行く
「つらいときに、ちからのわいてくるふしぎなカード」をあつめにいくのだから、つらくないぞ。
つらくない。
つらくない。
(つづく)
りんご娘「トレイン」
https://youtu.be/2T-poeEbAHk
投稿: こぶぎあじょし🐢 | 2022年6月 9日 (木) 22時35分