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小田嶋さんのいないAM954

6月24日(金)

今週も、よくぞ、よくぞ「アシタノカレッジ金曜日」のアフタートークまでたどり着きました!

コラムニスト・小田嶋隆さんの訃報は、ここ最近で、いちばんの喪失感かもしれない。

TBSラジオ「赤江珠緒 たまむすび」の月曜日「週刊ニッポンの空気」を、通勤途中の車の中で毎週聴いていた。もちろん、リアルタイムでは聴けないので、ラジオクラウドで聴くのである。

ここ最近は、小田嶋さんが病気療養中ということで、別の人が代打で出演していたが、それは聴く気にはならなかった。もうすぐ小田嶋さんは戻ってくるだろうと待ち望んでいたところだったから、よけいに喪失感を抱いたのかもしれない。

よく辛口のコラムニストだと言われる。たしかにそうなのだが、「赤江珠緒 たまむすび」では、それでもまだかなりソフトな語り口である。これがたとえば、平川克美さんとの対談コンテンツなどを聴くと、小田嶋さんの辛口批評が遺憾なく発揮されている。「ひねくれ」「屁理屈」「豊穣な語彙」をもって政治や世間の理不尽を追い詰めていく手法は、話芸でいえば上岡龍太郎さんに通じる。つまり言葉のプロとして「見事」なのである。だから僕は、小田嶋さんの書いた文章を読むのが好きだった。

昼休み、仕事部屋で昼食を取りながらインターネットのニュースサイトを開いたときに、訃報を知った。しばらく呆然とした、という表現がふさわしい。

気になったのは、夜10時から始まるTBSラジオの生放送「アシタノカレッジ金曜日」の冒頭で、武田砂鉄さんが何を語るか、である。武田砂鉄さんは、ライターとして小田嶋隆さんの影響をかなり強く受けた人の一人であり、小田嶋さんのTwitterでの名文をまとめた『災間の唄』(サイゾー、2020年)の編集を担当している。師弟関係といってもよいほどである。

番組の冒頭では、上島さんの時のように、随想的に語るのだろうか。出版社勤務時代の思い出話を語っていたら、いつの間にか上島さんとの思い出話になっていたように。

しかしそうではなかった。

冒頭の12分間、最初から最後までずっと、小田嶋さんの思い出話をストレートに語っていた。亡くなって半日くらいしか経っていないので、気持ちがまだ整理されていない様子がうかがえた。

12分の独白のあとにかかった曲は、小田嶋さんが愛してやまなかった、サイモン&ガーファンクルの「Sound Of Silence」だった。ああ、小田嶋さんは、ほんとうにいなくなってしまったのだな。

これまで僕が書いた小田嶋隆さんに関する記事を再掲する。合掌。

現代版徒然草

懐かしむためにある場所

ザ・コラム

友達リクエストの返事が来ない午後

原稿ため込み党の夏

上を向いてアルコール

コラムとエッセイ

アレなマスクが届きました

金曜日までたどり着きませんでした

つじつまの合う物語

 

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