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小児科クリニック始末

7月16日(土)

昨晩から、4歳3か月の娘が頻繁に咳をするようになったので、今朝、かかりつけの小児科クリニックに連れていくことにした。

平日は仕事なので、娘を小児科に連れていくタイミングは、土曜日の午前中になることが多い。ほかの家族も同様のようで、土曜日の午前中は、平日よりも診察を希望する患者が多いようである。

午前9時から診察が開始されるのだが、診察を予約するには、2つの方法がある。

1つは、インターネットによる予約である。診察時間の始まる午前9時ジャストに受付が開始されるので、午前9時になると同時に、予約しなければならない。

もう1つは、直接クリニックに赴く方法である。こちらの方は、午前9時よりも前にクリニックの前に並んでいると、9時10分前くらいに、クリニックの扉が開き、受付が開始される。

つまり、できるだけ早く診察してもらうためには、午前9時より前にクリニックまで直接行って、クリニックの扉が開くと同時に受付を済ませる方がよいということである。インターネットによる予約はたしかに楽なのだが、9時の時点ですでに、直接受付を済ませた人たちよりも遅れて予約することになるし、9時になるとみんなが一斉に予約するので、順番がかなり後回しになる可能性が高いのである。

なので、僕はできるだけ、午前9時の診察返し前にクリニックの前に並んで受付をするという方法をとっている。

今日も、娘を連れて、午前8時45分頃、クリニックの前に着くと、ちょっと最近見たことがないくらい、すでに長蛇の列である。

これはあれか?コロナウィルスの第7波が来ていることと関係があるのか?

仕方がないので最後尾に並ぶと、その後も次から次へと僕の後ろに列が続いていく。

8時50分頃、クリニックの扉が開き、受付が始まった。娘の受付番号は20番である。つまりその前に19人が並んでいたことになる。

午前9時の時点で、インターネットによる予約をした人を含めると、待合室のモニターに表示される受付番号はたちまち60番まで跳ね上がった。つまり診察開始の時点で、60人の患者が診察を待っているということになる。

(これは長期戦になりそうだな…)

狭い待合室に親子連れがひしめき合っている。これではどう考えてもこれは感染源のど真ん中にいるようなものである。その間にも、次から次へとクリニックに訪れる患者が増えている。

「すみませ~ん、すみませ~ん」

と、待合室のトイレのほうから、看護師さんを呼ぶ声がした。トイレからは、子どもが泣き叫ぶ声がしていて、その泣き声は次第に大きくなるばかりで、おさまる気配がない。

看護師さんはほかの患者への対応で忙しくしていて、しばらくの間、その声に気づいていないようだったが、近くにいた人に「呼んでますよ」と指摘されて、トイレのほうに向かった。

「どうしました?」

「子どもが吐いちゃいました」

子どもがトイレで吐いたらしい。吐いた子どもは、よっぽど苦しかったのか、ひたすら泣き続けていた。

いよいよこれは阿鼻叫喚だな、と思い、しばらく散歩に出ることにした。散歩といっても、天候は不安定だし、地面はぬかるんでいるので、思うような散歩もできない。

散歩から戻ってきたときには、あと5人くらいで順番がまわってくるようなタイミングだった。

あと4人、あと3人…、と待っていると、娘が、

「パパ、うんち」

と言いだした。

「わかった。じゃあトイレに行こう」

待合室のトイレに入ろうとすると、中に看護師さんがいて、先ほどの子どもが吐いてトイレを汚してしまったところを、掃除しているところだった。

「すみません。急を要するんですが、入っても大丈夫ですか?」

「すみません。掃除がしばらくかかりそうなので…」

なんというタイミングの悪さだ。

「うんち、ガマンできないの?」

「ガマンできな~い」

仕方がないので、クリニックを出て、近くのスーパーの2階にあるトイレに駆け込んだ。

無事にうんちを済ませ、クリニックに戻ると、まだ診察の順番はまわってきていなかった。

しばらく待って、ようやく診察を受ける。

僕は、このクリニックの先生に絶大な信頼を寄せている。たぶん、ほかの家族も同様であろう。

なんでもこの先生は、大きな病院の小児科部長を務めた方で、その職を辞したあと、数年前にこの場所に小児科を開業したという。保護者に対する説明がとても論理的でわかりやすい。子どもにも分け隔てなく、優しく接してくれる。

なにより、カルテを英語で入力している好印象である。

僕が子どもの頃に通っていた小児科の先生は、当然まだパソコンなどない時代だったが、カルテをドイツ語で記入していた。なるほど、医者の先生はみんなドイツ語が堪能なんだな、と子ども心に思ったものだ。だからみんなドイツ語でカルテを書いていると認識していた。

ところが最近、医者にかかる機会が多くなり、パソコンに入力している様子を見ると、みんな日本語で入力しているではないか。カルテをドイツ語で書かなければならないしばりがなくなり、規制緩和で日本語入力も可となったのだろうか。

ある先生なんかは、

「最近、体調のほうはどうですか?」

と聞いてきたので、

「まずまずです」

と答えると、カルテに、

「体調はまずまず」

と入力され、そのままじゃん!と思ったことがある。

そういう先生を多く見てきたから、英語で入力するこのクリニックの先生を人一倍信頼できると感じてしまうのである。

ま、それはともかく、先生の評判が口コミで広まっていったであろうことは間違いない。

ウィルスの検査をしてみたが、陰性の結果が出て、ひとまずホッとした。

いつもの咳止めの薬をもらいに、近くの薬局に行ったが、娘がまた、

「パパ、おしっこ」

と言うので、さっき行ったばかりのスーパーの2階のトイレにふたたび連れて行き、無事におしっこを済ませたあと、薬をもらって帰宅した。

なんだかんだで2時間が経っていた。

自分が病院に行くのも一苦労だが、娘を病院に連れて行くのも一苦労である。体力がないと病院には行けない。

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