無事に終わったのか?無事じゃなく終わったのか?
9月29日(木)
3日間の出張が、なんとか無事に終わった。なんとか日付が変わらないうちに帰宅できそうだ。
3日目がいちばんキツかった。
午前中の用務は、昭和初期につくられた素敵な建物の中での作業である。
駐車場にレンタカーを停め、重い機材を運び出す。
その建物の門に入ろうとして、嘆息した。
門から入口まで、不揃いな形の大きな石が飛び石のように続いていて、そのうえを歩いて建物に入らなければならない。しかも、建物の玄関に入るためには、さらに数段の階段をのぼらなければならない。これが地味にキツい。
ここには何度か訪れているが、重い荷物を持って訪ねるような場所ではないことに、初めて気づいた。ま、バリアフリーなんて概念がなかった頃の建物だし、ヘタに改装すると内装の雰囲気がぶち壊しになるから、仕方のないことではある。
殺人的な重さの大きなスーツケースや、ゴルフバッグのようなソフトケースを、凸凹した大きな飛び石の上を歩きながら運び、さらにダメ押しの階段を数段のぼった。もうこの時点でゼイゼイである。この場合、スーツケースのキャスターはまったく役に立たないので、それを持って運ばなければいけないのである。
お約束していた者です、作業をするためにまいりました、と受付に告げると、今回対応してくれる方がいらして、作業部屋はどうぞこちらです、と指した方向に、2階にのぼる階段があった。
(2階かぁ…)
由緒ある建物なので、当然、エレベーターなんてものはない。しかもむかしの階段なので、かなり急である。
重い荷物を持って、えっちらおっちらと登りはじめたところで、あることに気づいた。
この建物、一般的な建物よりも、天井が高い。
2階、と見せかけて、実は3階分の高さがあるのである。
まじかー、と心の中で叫びながら、重い荷物を運び、ようやく目的の作業部屋に到着した。
作業は2時間ほどで終わり、また、同じ階段を重い荷物を抱えながら降りる。
どうもありがとうございました、と建物を出て、凸凹した飛び石の上を足下に注意しながら歩き、レンタカーに重い荷物を載せて、1件目の用務を終了した。
このあと、用務が2件ほどあり、これもまた体力勝負の作業だった。事態がキツい方へキツい方へと向かっていく、Mr.ビーンのコメディのようだ。
今日はあまりに疲れたので、この先については書く気力もないが、無事にすべての用務が終了したことだけは明記しておく。いや、無事だったのか?
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