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国葬雑感

9月20日(火)

抜き差しならない状況が続く。

午前中の定例の作業のあと、矢のようなメールに返信をする。

どれもが、反射神経的に応えればいいメールではなく、ちゃんと確認した上で返信をしなければならない。

「これでよろしいか、確認してください」

「具体的にどことどこを希望なのか、示してください」

みたいなヤツ。この「裏とり」に思いのほか時間がかかる。

あっという間に昼休みになったが、それでもメールの返信が続く。

午後の予定は、13時からオンラインによる定例の全体会議、17時から、僕が進行役のオンライン会議である。

13時からの会議は、ふだんだと、どんなに遅くとも16時には終わるのだが、今日に限って議題が多く、16時51分に終わった。

それから急いで、17時からの会議のZoomに接続する。

そうそうたるメンバーの中で、立場上、僕が進行をしなければならなかったので、プレッシャーがハンパではない。みんな一家言ある人ばかりなので、進行がまずくて怒られたらどうしようと、そればかりが気になって仕方がない。

1時間くらいで終わると思ったが、2時間近くかかって終了した。

その後もいくつか仕事をしたのだが、終わる気がせず、ヘトヘトになって帰宅した。考えてみれば、今週は平日が3日しかなく、3日間の間に、5日分の仕事をしなければならないので、忙しいはずである。

…いや、今日書きたいのは、そんなことではない。

昨日、英国のエリザベス女王の国葬の生中継をぼんやりと観ていた。なんかすげえ厳かで、参列している世界の要人もやんごとなき人たちばかりのように思えた。あのような荘厳な儀式に参加するのだから、それは当然のことなのだろう。

あんな厳粛で荘厳な儀式に、この国の首相は参加を検討したというのだから驚きである。「おまえみたいな凡人の来るところじゃねえ!」と言われるのがオチである。なにしろ格が違うのだ。

僕の記憶違いでなければよいが、エリザベス女王の国葬で、「友人代表の挨拶」とかって、なかったよね?そもそも、スピーチみたいなことは、だれもやらなかったんじゃないの?

冠婚葬祭でスピーチをする文化って、世界でどのくらいあるのだろう?

この国にいると、結婚式の披露宴で必ずスピーチがあるし、お葬式にも弔辞がある。

しかし以前、韓国の結婚式に参加したとき、日本の披露宴にあるようなスピーチは、一切なかった。

聞くところによると、こんどこの国で行う「国葬」では、「友人代表の挨拶」があるそうだ。しかしその「友人」が、ほんとうの「友人」なのかは疑わしい。ほんとうの友人は、もっとほかにもいるのではないだろうか。

あと、エリザベス女王の国葬を観ていて、ロンドンは緑が多いなあと感じた。都心の木を伐採して再開発に躍起になっているどこぞの国とは大違いであるように思うのだが、ロンドンに行ったことがないので、実際のところはよくわからない。

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