いつもカオスな国際会合
9月23日(金)
今週も、よくぞ、よくぞ「アシタノカレッジ金曜日」のアフタートークまでたどり着きました!
今週もツラかったが、仕事がぜんぜん終わらない。
とくにツラかったのは、祝日である今日である!
祝日だというのに、韓国主催のオンライン国際会合に出なければならないのだ。
国際会合といえば聞こえがよいが、いつもメンバーが同じで、小劇団の団員があの手この手で脚本や配役を変えながら芝居をするようなものだ、ということを前に書いた。断りたかったのだが、お世話になっている方からの依頼だったので、断るという選択肢はなかった。
「発表時間はどのくらいですか?」
「通訳なしで30分です」
「通訳が入らないんですか?」
「時間がもったいないですから。それに、あらかじめいただいた発表原稿は韓国語に翻訳しますので、日本語がわからない人でも翻訳を読みながら聴いていればなんとなく理解できます」
「でも、中国の方も登壇しますよね。ということは、中国語にも翻訳するということですか?」
「いえ、中国語には翻訳しません」
つまり、日本語と中国語の発表原稿は韓国語に翻訳されるが、中国語と韓国語の発表原稿は日本語に翻訳されないし、韓国語と日本語の発表原稿は中国語に翻訳されない、というのだ。
韓国主催の会合なので、仕方がないといえば仕方がないのだが、それにしてもあまりにも不親切である。僕は中国語はサッパリわからないから、中国語の発表を聞いてもわからないし、ましてや議論などできるはずもない。中国人にとっても、同様だろう。
こんなやり方で国際間での意思疎通など、どうしてできようか、と僕は疑問に思った。
でもそういう方針なのだから仕方がない。僕は決められたとおりに、30分におさまる発表原稿を「納品」すれば、それでよいのだ。
とはいっても、当然いい加減な原稿は納品できない。かなり苦労して、予稿集用の原稿を作り、おまけに当日画面共有するためのパワーポイントも作成した。
たった30分の発表とはいっても、準備にものすごい時間がかかる。ああ、この仕事がなければ、他の差し迫った仕事がはかどっただろうに、と、僕は引き受けたことが悔やまれて仕方なかった。
さて当日。
頭痛がひどく、体調がすこぶる悪い。前日までかなり無理をして仕事をしたせいだろう。
国際会合は午後1時過ぎから始まった。僕の出番は2時半過ぎくらいからだが、僕の持ち時間が30分だけだからといって、それ以外の時間は休んでいいということではない。パソコンの前にはりついて、中国人や韓国人の発表を聴かなければならない。全員の発表が終わったあと、討論の時間があるので、気が抜けないのである。
終わったあとの討論も、いつもながらカオスだった。僕ははたして、この会合で役に立ったのだろうか、と、まったく達成感がないまま、国際会合は6時半過ぎに終了した。
結果、5時間ほど拘束されたことになる。まったく、この稼業には忍耐が必要だと、こういう会合に出るたびに痛感する。
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