欠席する理由
9月25日(日)
カナダのトルドー首相は、イベントを欠席するそうだ。
カナダ東部に上陸したハリケーンが大きな被害をもたらしており、対応が必要なためという。
たしかに、欠席する理由は、本当にそうなんだろうけれど、僕の邪推では、トルドーさんは、「よかった、これで欠席する理由が見つかった」と安堵したのかも知れない。
あくまでも、僕の邪推ですよ。
トルドーさんは、「出席しま~す」といち早く手をあげたはいいが、周りを見渡すと、G7主要7カ国の首脳のすべてが「欠席しま~す」と表明し、「え?手をあげたの、俺だけ?」ってなった。
で、いろいろ調べてみると、どうもそのイベントはスジが悪い。なにしろ国民のほとんどが反対している。しかも主催者側の醜聞が連日のように取り沙汰されている。
「しかし、外交だしなあ、行かなきゃダメかなあ…」とトルドーさん。
「そりゃあ行かなきゃダメですよ」どこにでも杓子定規な人間はいるものだ。「これは外交なんですから、ちゃんとマナーを守らなければなりません」
「でもさあ、こんなことで義理立ててどうするんだよ…」
困りはてたトルドーさん。そこに訪れたハリケーン。
被害を受けたことは間違いなく深刻だ。「これだ!」とトルドーさんは思った。これなら欠席する理由として、失礼にあたらない。
「ごめんなさい。ちょっとこっちの対応を最優先にしたいので、やっぱり行けません」
と相成ったのではないだろうか。
僕にも心当たりがある。
会合とか飲み会に誘われたとき、義理で行かなきゃ行けないかなあ、イヤだなあ、でも断る理由がないなあ、と思って、とりあえず参加を表明したら、たまたま家族が病気になった。
「すみません。家族が病気になったので、行けません」
これなら、たんに「行きたくない」という理由よりも、失礼にはあたらないだろう。事実だから、後ろめたくなることもない。
トルドーさんも同じで、ちょうどいい理由が見つかったのではないか、と僕は自分の体験に引きつけて想像したのである。
しかし、おかしい。
この国も一昨日から昨日にかけて、台風が猛威を振るってかなり被害が出た地域があったはずである。こっちのリーダーは、その対応を最優先にしないのだろうか?
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