ハロウィンパーティー
10月30日(日)
保育園の同じクラスの人たちによるハロウィンパーティーが、近所の公民館で行われた。
詳しい事情を話せば長くなるのだが、例年、保護者会が主催して保育園全体のハロウィンパーティーを行っていたのだが、今年度から保護者会が解散となり、何の行事も行われなくなった。先日の運動会のとき、うちの娘のクラスの母親たちが中心となって、このままでは寂しいので、うちのクラスだけでもハロウィンパーティーをしようということに決まったそうなのである。「そうなのである」というのは、うちの家族はその意志決定にとくにかかわっていないからである。
そこから、同じクラスのママ友たちのグループLINEというものが作られた。どんなハロウィンパーティーにしたらよいかという話し合いが、グループLINEを通じて行われたのである。
ふしぎなことに、そのグループLINEにはパパ友は入れてもらえない。なのでどのような話し合いが飛び交っているのか、一切わからないのだが、妻によると、猛烈な勢いでLINEのやりとりが行われているという。しかしそこにパパ友の意志が反映されないというのは、どうにも腑に落ちない。しかもこの当日は、妻が仕事で不在なので、僕が娘を連れて行かなければならない。ただいま体の節々が痛い僕にとっては、そうとうにハードルの高い行事である。
ま、いずれにしても、わが家の方針は「流されるままに参加する」ということになった。娘はもちろん参加する気満々だし、「めんどくさいんで参加しません」という選択肢はあり得ないのである。
「当日は、大人たちはビールやシャンパンを飲みましょう」という提案がまわってきた。おいおい、昼間っから飲む気満々なのかよ!俺はノンアルはだから関係ないけどね。
ああいうときって、いろいろなものを持ち寄らなきゃいけないのだが、僕はお酒を飲まないのでお茶とジュース、それにみんなに配るお菓子などを準備して持っていくことにした。
ハロウィンパーティーはお昼頃から始まったのだが、さっそく大人たちはアルコールを飲んでいる。僕はアルコールは飲まない上に、そもそもパパ友と呼べる人もいないので、だれも話し相手がいない。子どもたちはそれぞれ勝手に遊び回っているし、開始早々公民館は修羅場と化し、阿鼻叫喚の世界と変貌していった。
今年最大の「手持ち無沙汰Day」だな、と思って、そうした喧噪から離れて、しばらくボーッと過ごすことになった。大人たちにはまったく話しかけられなかったが、あるときから、子どもたちがずいぶんと僕のまわりに寄ってきた。
おそらく、子どもたちはヒマそうにしている大人(僕)を見つけて、格好の遊び相手になると思ったのだろう。あるいは僕のことを、珍しい動物か何かと勘違いしているのかもしれない。僕も子どもと話しているほうが気楽なので、子どもの話につきあっているほうが楽しい。子どもは(この場合は4歳児とか5歳児だが)、わけがわからないことを一生懸命に話すので、とてもおもしろい。僕もその話に合わせて、子どもたちの独特の世界観に入り込むのが、嫌いではないのだ。
大人たちはあいかわらずアルコールを飲み続けて親交を深めている。ひとり、どうしても服装の気になる人がいた。だれのママなのかはわからないのだが、服装の見た目が「ウォーリーを探せ」にそっくりなのである。赤い横縞のシャツに、メガネに、毛糸の帽子。
あれは、ハロウィンパーティー用の仮装なのか?それとも日常着なのか?そればかりが気になって仕方がなかった。赤い横縞のシャツをよく見ると、どうやらかなり着古しているらしいので、日常着の可能性が高い。「それ、仮装ですか?」とよっぽど聞いてみたかったが、そんなことをうかつに聞けるはずもなく、そのことばかりが最後まで気になって仕方がなかった。
夕方5時前にパーティーは終わった。公民館はすっかり酒臭くなっていた。アルコール連中は、その後子どもたちを連れて2次会に行ったらしい。元気だねえ。僕はすっかり疲れてしまった。
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