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饒舌な社長

11月10日(木)

来年のイベントにご協力いただくために、都心の一等地に居を構える会社の社長に挨拶しに行く。朝から緊張して何も手につかない。

忙しい社長なので、ひょっとしたら待たせることになるかも知れないので、午後2時半過ぎに来てくれ、と言われた。

その社長は饒舌で有名な方だそうで、ブログも毎日更新されているのだそうだ。僕は事前にブログを読み込み、その社長の経歴を調べたりしてのぞむことにした。経歴を調べていて、あることに気づいた。

さて、約束の時間にうかがうと、すでに社長はいらっしゃった。噂通り饒舌な人で、会うなり、まくし立てるようにお話が始まった。

うーむ。これは完全にあちらのペースだ。

部下の方が「そろそろ本題に…」と言いかけたときに、僕は「その前に、ひとつだけよろしいでしょうか」と話を遮った。

「社長は以前、別の会社の社長をされていましたよね」

「してましたよ」

「実は私、前の職場につとめていたときに一緒に仕事をした同僚が、その後そちらの会社に採用されて、いまそこに勤務しています」

「お名前は?」

「○○○さんです」

「○○○さん!それは僕が社長のときに採用した人だよ!しっかりした人でねえ」

「そうですねえ。私も前の職場のときはいろいろと助けてもらいました」

そこからひとしきり、前の会社の社長時代のエピソードを饒舌にお話しになった。

横でヤキモキして聴いていたのは、部下の方である。

「そろそろ本題に…」

「そうでした。こんどこそ本題に入りましょう」

ひとしきりイベントの趣旨を説明して、無事に社長への挨拶は終了した。ま、あとで聞くと、この会社特有の儀式のようなものだったので、別に僕が事前に社長のことをリサーチしなくても、型どおりの説明をすればそれだけで交渉は無事に済んだのかも知れない。

でも、前の職場で一緒に仕事をしたその人のことを思い出しながら、人間の縁というのは不思議なものだなあ、ここでこうして社長とお会いすることになったのも、必然だったのかも知れない、と思えてきた。もっとも、その社長はお忙しい方なので、そんな些細なことなどすぐに忘れてしまうかも知れないけれど。

その、饒舌の異名をとる社長のブログを読み返す。

どう考えても、饒舌なのは俺のブログの方だな、と思った。

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