筋膜と内転筋
12月29日(木)
9月4日の登山が、いまだに尾を引いている。そのときの足の痛みが、4か月近く経ったいまも続いているのだ。そればかりか、どんどん痛みが増しているような気がする。具体的にいうと、立ち上がったり、階段を昇降したり、とにかく足に体重をかけると、両足の股の付け根の外側あたりに激痛が走るのである。歩くスピードもふつうの人の2倍くらいかかる。
このままでは、一生この痛みとつきあっていかなければならないのではないかと不安になり、月曜日に整骨院に行くことにした。
担当のスタッフにかくかくしかじかと、足が痛くなった理由を説明し、患部を診療してもらったところ、原因は次のようなものだと説明された。
筋肉は、いくつものスジからなるが、そのスジを束ねる筋膜というものが存在し、その筋膜が幾重にも層をなし、層をなした筋膜が、足を動かすたびにスムーズにずれながら動くのだが、無理な登山をしたせいで、その筋膜が硬直化してしまい、スムーズな動きができず、それで体重をかけるたびに痛みが走るのである。その硬直化した筋膜をまず引き離し、さらに動きをなめらかにするためにそこに水分を行き渡らせる仕組みをととのえれば、痛みを和らげることができる、と。
なるほど、理屈はわかったが、実際に治療となると、なかなかすぐに回復するということにはならないらしい。初回の診療で、劇的に痛みが和らぐということはなかった。
で、今日はその2回目だったが、僕の、両足の股の付け根の外側あたりの筋肉は、そうとう硬直化しているらしい。
「歩くときに、外側に体重をかける癖がありますね」
「言われてみればそうかも知れません」
「特定の筋肉ばかり酷使するとどうしても痛みが出ます」
「はあ」
「内転筋を鍛える運動が必要です」
「内転筋…」
「腿の内側の筋肉です。1日5回ほどでいいですから、内転筋を意識して、足を曲げたり伸ばしたりする運動をしてください」
「スクワットみたいなものですか?」
「ええ、ただあまりやり過ぎると、こんどは膝に負担がかかりますから、無理のない程度に」
「わかりました」
ということで、筋膜と内転筋、覚えました。
しかしこれからもしばらく整骨院通いが続きそうで、ジェーン・スーさん曰く、「中年は金がかかる」。
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