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二転三転

12月2日(金)

今週も、よくぞ、よくぞ「アシタノカレッジ金曜日」のアフタートークまでたどり着きました!

毎日、いろいろなことが起こる。

来年のイベントに関連して、若い人に指摘されていたことに対して、たしかに自分もそう思うが、いまからそれを修正するとなると、納期が間に合わなくなるし、上からはスケジュールだけは守れと固く言われているから、その指摘には目をつむって、修正せずにこのまま校了にします、と判断してしまった。

力足らずで申し訳なかった、と謝罪のメールをしたら、CCで送っていた別の若い人から、

「それでいいのですか?納期に間に合わせようという理由で、あまりにも短いスケジュールを設定されて修正意見が反映されないなんて、そんなの腑に落ちません!」

納期を遅らせても、修正した方がよい、という。

やっぱりそうだよな、と目が覚めた。むかしの僕だったら、同じことを思っただろう。いまの僕は、すっかり長いものに巻かれ、上の者に日和ってしまう人間に成り下がっていた。

いま、僕が守るべきものは何か?若い人たちの意見が認められるような、風通しのよい環境をつくることじゃなかったのか?

ギリギリのタイミングだが、やれるだけやってみよう。

担当のところに交渉に行くと、

「修正するためには、この写真の所蔵者の許可が必要です」

「許可ですか?」

「ええ」

「背景の色をちょっと調整するだけですよ?」

「それでも、所蔵者の方がもし、背景の赤みがかった色はその像のオーラだから、消してはならん、といったら、どうします?」

(そんなことありえない…)

と思ったが、以前、似たようなことでトラブルがあったかなにかで、担当が警戒しているのだということが容易に想像できた。

「許可は、絶対に必要です」

「わかりました。では、所蔵者に確認をとってみます」

まず、その写真を仲介してくれた人に電話をかけて、また仲介をお願いしようと事の顛末を話すと、

「そんなの、(わざわざ問い合わせなくても)問題ありませんよ」と笑いながらおっしゃり、「いやあ、一事が万事、イベントの準備というのは大変ですねえ」

とおっしゃった。この方と話すと、いつも心が和む。

「私から問い合わせましょうか?」

「いえ、私が直接電話をかけてみます」

夕方になってようやく先方と電話が通じ、かくかくしかじかとお話ししたら、

「そんなのぜんぜんかまいません。好きなように使って下さい」

とおっしゃってくれた。やはり思ったとおりだ。その足で僕はチラシ担当のところに行き、「先方から正式な許可が下りました。修正をお願いします」と告げた。

担当のほうでも、その間にいろいろとスケジュール調整や各方面への根回しをしてくれたらしい。とくに納期が遅れることに対して上司を納得させるのには苦労したことだろう。

僕の判断がぶれてしまったことで、対応が後手後手にまわり、各方面にご迷惑をかけ、仕事を増やしてしまったことを反省した。

それでもなお、僕の判断はこれでよかったのだろうか?いまでもよくわからない。

ひとつだけわかったことは、いろいろな人に支えられている、ということである。

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