メディアキャラバン・2回目
12月14日(水)
来年のイベントを売り込もうとするメディアキャラバン、2回目。
広告代理店の方に連れられてメディア関係の会社をまわる。まわる、といっても数はぜんぜん多くない。そもそも訪問のアポを取る段階で、「うちはそういうのいいです」と断られたところが何社もあったのだろう。
1時間ほどこちらがイベントの趣旨を説明するのだが、そもそも1時間もかけて説明しないとイベントの趣旨が説明できない、ということ自体が問題である。つまりわかりにくいイベントなのだ。
アポを取っていただいたくらいだから、どこの社も熱心に聞いてくれるのだが、目の前で聞いてくれている人の反応がダイレクトに伝わる。ああ、これはあまり取り上げてくれそうにないな、ということが、いくら鈍感なこの僕でも、わかるのである。そう考えると、実際にイベントを中核で準備している人間が、営業にもまわるというのは、精神衛生上、あまりいいものではないのかもしれない。
「たしかにお話を聞いていると面白いんですけどねえ。…むしろ小説とかで表現した方が面白いんじゃないですか?」
悪気があって言った言葉ではないのだろうけれど、イベントを準備している身からすると、全否定された気分になる。まあ、アイキャッチ的なものがないとダメということなんだろう。
メディアは、「寄りかかれるもの」を求めているのだな、というのが、ここ最近感じていることである。
たとえば、いま世間で注目されているニュースとか、ドラマとか、あるいは社会現象とか。少しでもそうしたものに引っかかりそうなイベントだったら、メディアはそこに寄っかかろうとするのじゃなかろうか。だから、イベントをするんだったら、メディアが少しでも寄っかかってくれそうなものにした方がよい。それにくらべると、僕の準備しているイベントは、どちらかといえば世間に背を向けた性格のものなので、寄っかかる隙がないのである。
…と、相変わらずの僻み根性で自分を言い聞かせつつ、来週もう1回、メディアキャラバンが待っている。もちろんそんな感情は、おくびにも出さない。
あまりに疲れて、帰宅すると居間の長椅子に横になったまま寝てしまった。
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