墓参
1月24日(火)
今日から3日間、別の用務があり、出勤できず。それでも、ひっきりなしにメールが来て、移動の合間に対応に追われる。
本日は、お世話になった方のお墓参り。
仲間と遺稿集を編んだ。というより、結果的に遺稿集になってしまった。その仲間と一緒に、その方の奥様と待ち合わせて、お墓に向かう。
奥様のお話では、墓じまいをされ、郊外の墓地から都内の共同墓地のようなところに移したという。実際、都会のど真ん中といっていい場所に、そのお寺とお墓はあった。
「まさかこんなところにあるとは、びっくりしたでしょう」と奥様。
墓碑には数十人の名前が小さく彫られていて、その方のお名前を探すのに、少し時間がかかった。
お線香とお花をあげ、「少し休みましょう」と、お寺の建物の中にある休憩室のようなところに入る。
その部屋の中には、受付の女性がひとりいるだけで、他にはだれもいない。
「どうぞ自由にお使いください」
墓参が終わった我々の突然の訪問を嫌がる様子もなく、広めのテーブルに案内される。ちょっとしたお菓子が出ていた。お寺の名前が入った瓦煎餅みたいなものもあったので、お寺のご厚意によるもののようだ。お茶も飲み放題である。
小一時間ほど、奥様と思い出話をする。
何ということのないふつうの椅子やテーブルが置いてあるだけの空間だったが、なぜか居心地がよかった。
「お忙しいのに今日はどうもありがとうございました」
「いえ、場所を覚えたので、またふらっとお墓参りに立ち寄ります」
「そうしていただけると、喜ぶと思います」
もう少し思い出話をしたいと思ったが、またそんな機会もあるだろう。
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