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バラカンさん、バカラックを語る

2月16日(木)

あいかわらず校正の日々。まじめにやり出すと、「終わらない校正はない」ではなく、「校正に終わりなし」という感を強くする。しかし校了の日は決まっているので、それまでにはなんとしても終わらせなければならない。

唯一の楽しみは、通勤の車の中で聴くradikoである。

最近聴き始めたのは、interfmの「Barakan Beat」である。ピーター・バラカンさんが、リスナーからのリクエストに応え(あるいは応えるふりをして)、ひたすら好きな曲をかけるという2時間番組である。

音楽に疎い僕は、バラカンさんの博識と選曲のセンスにすっかり圧倒されつつ、その音楽がどれもいいからずーっと聴けてしまう。知らない曲ばかりだし、バラカンさんの語る知識にもまったくついていけてないのだが、そんなことは関係ないのだ。

今日は、先日亡くなったバート・バカラックの曲が少し特集されていた。ビートルズの「Baby It's You」って、バカラックの曲だったんだね。

あるリスナーからのメールでは、自分が幼い頃に「雨の日の曲」としてずっと印象に残っていた曲があった。その後10代になって、その曲名をを知りたいと「雨」をキーワードにFM番組をエアチェック(死語)しまくって、ようやく自分が幼少のときに出会った曲が「雨に濡れても」という曲名で、その作曲がバート・バカラックであることを知った、という思い出を書いていた。

そしてそのメールの中で、坂本龍一さんがバカラックについて語った

「荒れた世界の片隅にあった狂おしいまでのロマンティシズム」

という言葉と、矢野顕子さんがバカラックについて語った

「バカラックの曲を聴いたせいで、自分の作る曲がこんなふうになってしまったという人が地上に100万人はいる」

という言葉が紹介されていた。

このブログでも何度か書いたが、坂本龍一さんは、バート・バカラックに憧れていることをラジオで語っていたし、高橋幸宏さんは、バート・バカラックの「エイプリル・フール」をカバーしている。僕もYMOを通じて、バカラックを知ったクチである。

実際、この番組の中でも、坂本龍一さんのラジオでバカラックの名前を知り、ユキヒロさんの「エイプリル・フール」でバカラックファンとなることが決定づけられた人のメールが紹介されていて、僕と同じ体験をしている人が多かったんだなと、感慨深かった。もちろん、番組では、ユキヒロさんの「エイプリル・フール」をかけていた。そらぁかけるさ。バラカンさんだもの。

バートバカラックの思い出について書こうと思ったが、すでに書いていたので、省略。高1の時にカセットテープに録音していたNHK-FMの「バートバカラック特集」は、無事にデジタルファイルとしてパソコンの中に入ったので、また聴き直そう。

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