バラカン方式
2月22日(水)
先日も書いたが、最近聴くようになったのは、interfmの「Barakan Beat」である。ピーター・バラカンさんがリスナーからのメッセージを読み、リスナーのリクエストやバラカンさんの選曲で音楽をかける、という至極単純な構成なのだが、流れてくる音楽がどれも素晴らしく、つい聴き入ってしまう。
番組の中で、ちょいちょい「バラカン方式」という言葉が出てくるのが可笑しい。バラカンさん本人が言う場合もあれば、リスナーから「バラカン方式で選曲をお願いします」と書いてくる場合もある。
「バラカン方式」とは、「リスナーのリクエスト通りの曲をかけずに、そのオリジナル曲のカバー曲をかけたり、その曲が入っているアルバムの別の曲をかけたりと、ちょっとずらしてリスナーのリクエストに応える」という方式のことで、バラカンさんがよくやる手口なのである。ただむかしからある言葉ではない。最近になってTBSラジオ「アシタノカレッジ金曜日」の中で武田砂鉄氏が命名した言葉なのだが、いつの間にか人口に膾炙して、バラカンさん本人やリリスナーにまですっかり浸透した言葉になってしまった。こりゃあもう、流行語大賞だな。
そういえば武田砂鉄氏は、あるトークイベントでこんなことを言っていた。
「原稿が遅れそうな場合、たとえば木曜日が〆切だとすると、その前日の水曜日に編集者に電話をかけて、『すみません。原稿が遅れます。土曜日くらいになりそうです』と言っておく。で、金曜日に原稿を出すと、編集者は、『早く出していただきありがとうございます』と逆に感謝されたりする。〆切には遅れているのに」
ライター界では「あるあるネタ」らしい。
「今日、それと同じことが起きたんですよ」一緒にイベントの準備をしている職員さんが言った。
「車の到着が遅いなあ、本来ならば4時半くらいに戻ってくるはずなのにと思って待っていると、4時半に『いま作業が終わって高速道路に乗ったところです。到着は6時近くになるかと思います』と電話があったので、仕方がない、待つか、と思っていたら、5時半くらいに着いて、意外に早かったじゃん、と思ってしまいました。本来は4時半頃に着いているはずだったのに。これって、同じ現象ですよね」
「同じですね」
「こういう現象に名前をつけるとしたら、なんと名前をつけたらよいでしょうか」
うーむ、難しい。「バラカン方式」みたいないいネーミングはないものか、と思って、つい先ほど思いついた。
「時制混乱現象」というのはどうだろう。
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コメント
時短のためコメント欄をAIに書かせていたのに、前回は取り乱して私め自身で書いてしまった。
すぐまた旅の空だし、チャット型AIに手伝ってもらおう。
AI小林君「ごきげんよう」
明智こぶ郎「行動経済学でいう現在バイアスだね。」
AI小林君「なにそれ?」
明智こぶ郎「吹きだまりブログのやつ」
AI小林君「あー、あれか。あれは、なんというか……うん、そうだね。そうだよ」
明智こぶ郎「さては読んでいないな」
AI小林君「まぁね!(威張る)」
明智こぶ郎「助手のくせに生意気だな」
AI小林君「助手じゃなくて、助手候補だよ!」
明智こぶ郎「ごまかさないで、現在バイアスのこと説明してよ」
AI小林君「はいはい……。えっとね、人間って目の前のものしか信じないんだよね。だから、その人がどういう人なのかとか、過去のことよりも現在の情報を信じちゃうんだよ」
明智こぶ郎「惜しい。未来よりも現在の方が価値を高く感じることだ。」
AI小林君「そうそう。それそれ」
明智こぶ郎「待つ側はより現在に近い未来を喜ぶ。そして遅れる側は…」
AI小林君「続きを書くにはサインインしてください!アカウント作成はこちら」
明智こぶ郎「こんな風に未来へ先延ばしにして価値を下げるのさ。締切もオチも」
投稿: AIと🐢 | 2023年2月24日 (金) 00時18分