アメリカの知り合い
ある人から、「ひょっとしたらちょっとした仕事でボストンに行くかもしれないんですけれど、もしお知り合いなどがいたら、(代わりに)お会いしてきますよ」
と連絡が来た。
ボストン…?はて、知り合いがいただろうか?というか、そもそもアメリカに知り合いなんぞいるだろうか?と考えてみるのだが、全然知り合いがいないことに気づく。
パッと思いつくのは、映画評論家の町山智浩さんなのだが、あの人はカリフォルニア州バークレーに在住で、ボストンとは正反対のところに住んでいるし、そもそも、知り合いでも何でもない。こっちが一方的に知っているだけだ。
うーむ、誰かいないだろうかと考えた結果、アメリカ在住の日本人ジャーナリストの名前が、思い浮かんだ。
そのジャーナリストの人とは、一昨年の夏くらいだったか、ある「人探し」の調査のために、ものすごい勢いでメールのやりとりしたことがある。アメリカと日本を股にかけた壮大な調査が展開され、そのメールのやりとりだけで1冊の本ができるのではないか、と思われるほどの分量だった。
結局、その「人探し」は迷宮入りとなってしまい、それ以来、メールのやりとりやぱったりと途絶えてしまった。
その人とは、メールのやりとりをしていただけで、まったくお会いしたことがない。
「日本に一時帰国したら、必ずお目にかかります」と言っていたのだが、そんな機会はいまだ訪れていない。
いつか機会があればお会いしたいと思っているのだが、はたしてそんな機会があるかどうか。
調べてみたら、その人はニューヨーク在住だった。
ニューヨークとボストンって、近いんだっけ?そこからして、よくわからない。日本列島でたとえたら、どこからどこくらいまでの距離なんだ?調べりゃわかるんだろうが、調べる気力もない。
で、僕はその人に、アメリカ在住の知り合いは、その日本人ジャーナリストひとりしか知らない、しかもその人はニューヨーク在住なので、ボストンで会うなんて無理でしょうか、と恥を忍んで返信したら、何の返信もなかったので、おそらくニューヨークとボストンは離れているから無理だということなのだろう。
しかしいつかは実際にその人にお会いして、あのときの「人探し」は結局謎のままで残念でしたね、いえいえ、まだまだ探し続けますよ、といった会話を交わしてみたいものである。
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