照明マジック
3月3日(金)
今週も、よくぞ、よくぞ「アシタノカレッジ金曜日」のアフタートークまでたどり着きました!ほんとうにお疲れさん!
今週ほどキツかった週はない。イベントの準備の追い込みで、とくにラスト数日はキツかった。
ラスト2日間は、照明の設置である。
以前、Zoomで打合せをしたときに、「クセが強い親方」なんてことを書いてしまったが、Zoomの画面越しに見る印象と、実際にお会いするとでは、少し印象が違った。
短気な感じの人なのかな、と思っていたら、全然そんなことはなかった。とても穏やかな人である。年齢は、僕と同じくらいだろうか。
聞いたら、名だたるイベントの照明を手がけてきた人で、僕の下手な説明を聞いて、瞬時にその本質を理解し、思い通りのライティングをしてくれる。
僕と同じ世代くらいの親方のほかに、「若い衆」が3人いた。1人は若い男性で、2人は若い女性である。つまりこの3人は、いってみれば親方の弟子なのである。理想的なジェンダーバランスではないか!
その仕事ぶりを見ていると、親方は実際にライティングをしながら、若い衆3人にその技術を伝授している。それでいて、任せるところは任せている。粘り強く、納得がいくまで作業を続ける。
親方は3人に平等に接し、男性だから、女性だから、ということで仕事の役割を決めつけるところがない。そして(あたりまえだが)決して声を荒げない。4人のチームが、和気藹々と仕事をしている。
親方は絶対ではない。「若い衆」は意見をし、納得すれば親方もその意見をすんなりと受け入れる。納得しなければ「こんな方法もあるよ」と、親方が別の案を提示する。
僕はそれを見て、すっかり感動してしまった。暗くて見えにくいところを鮮やかに映し出す「照明マジック」もさることながら、その4人の関係性にも、である。こうして技術は、若い世代に伝承されていくのだ。
夜にすべての作業が終わり、なんとか週明けの開幕には間に合った。僕は照明チームの4人に、深々と頭を下げた。
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