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高齢者ビジネス

4月11日(火)

先日の日曜日は、職場のホールで、会員制の講演会だった。

講演会前にイベント会場に行くと、若い人の姿が意外に来ている。うちの職場のお客さんは高齢者が多いとむかしから言われていたが、ふだんの客層とは違う若い人が来てくれるのは嬉しい。

講演会の時間が近づいたので、会場に向かう。事務局の人がいたので、聞いてみた。

「今日は、何人くらいお客さんが聴きに来るのですか?」

「…40人くらいです…」

ええええぇぇぇぇっ!!!

240人くらい収容するホールに、たった40人!!??

会員は数百人くらいいると思うのだが、あまりにも少なすぎる。

僕なりに分析を試みると、最も大きな問題は、このイベントが魅力的ではないという可能性である。イベントを見に来た人から、難しくてちっともわからない、もっと子どもにもわかるようなイベントにしてよ、という意見を聞いたのだが、ま、それは無茶な意見である。

次に考えられるのは、コロナ禍が明けて、それまでオンラインでおこなっていた講演会から、久しぶりに対面による講演会へと戻った。ところが、オンラインに慣れてしまったために、実際に足を運ぶことが面倒くさくなったのではないだろうか、という仮説である。コロナ禍が明けたから、コロナ禍の前のやり方に戻せば、人は集まってくる、というのは、ほんとうに正しいのだろうか。

まあ原因は前者なのだろうと思いながら、心が折れた状態で壇上に上がる。するとビックリしたのは、ほぼ全員、僕よりもはるかに上の高齢者ばかりなのである。

イベント会場には、若い人が意外に多いのに、このギャップは何だろう?

そもそも、「会員制」といわれるその「会員」とは、圧倒的に高齢者が多いのだ。ま、この種の会員には高齢者が多いと相場が決まっているのだが、時間が有り余っているという意味ではありがたいお客さんだった。しかしそのありがたいお客さんが足を運んでくれないというのは致命的である。

この会も、もう高齢者頼みにするのは止めたほうがいいのではないか。先細りするばかりである。イベントに来てくれる若い人たちを取り込むいい方法はないものか。

いちおう、公式Twitterで毎日のようにイベント情報を発信しているのだが、そもそも若者はもうTwitterなんて見ていない、という説もあり、いったいどういう手を打てばいいのか、よくわからない。

で、今日、4月19日(水)の午前中に講師をつとめることになっているカルチャースクールの事務局から、連絡が来た。

「本日現在、申込人数は3名です。明日の締切までに5名に達しない場合は申し訳ありませんがクローズとさせていただきます」

たったの3人!そういえば最少催行人数は5人と決まっていた。ここまでくると、俺の人格に問題があるとしか思えん。

この会社もまた、高齢者相手のビジネスである。やはり高齢者頼みのビジネスモデルは、いいかげん、止めた方がよい。

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