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邂逅

今回のイベントの中で、1カ所、「邂逅(かいこう)」という言葉を使っている。「思いがけず出会うこと」みたいな意味である。

僕はこのイベントで、この言葉にこだわったのだが、その理由が、YMOの「邂逅」という曲へのオマージュであることは、たぶん、だれも気づいていない。「邂逅」は坂本龍一さんの作詞・作曲である。

公式Twitterでも一度使ってみたのだが、意味が難しいと思われたらしく、職場のTwitter担当者に「めぐり逢い」という説明を付け加えられた。やはり「邂逅」は、一般に馴染みのない言葉なのだろうか、と思い、それ以降はもっぱら「再会」という言葉を使うことにした。

しかし僕は、「邂逅」という言葉の響きといい、漢字の形といい、「再会」よりもはるかに好きな言葉である。「邂逅」と聞いて、「ははぁ~ん、YMOですね」とわかる人は、どのていどいるのだろう。

もうひとつ、先日おこなったイベントの関連イベントのタイトルを「○○の玉手箱」としたのだが、これは、大林宣彦監督の映画「海辺の映画館 キネマの玉手箱」へのオマージュであることも、おそらくだれも気づいていない。

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