永遠のリスケ
6月13日(火)
「リスケ」って言葉、最近は使われているの?あんまり聞かないような気がするけど。
僕はいろいろな自治体のなんとか委員みたいなことをやっているのだが、委員全員の日程を合わせて会議の日を設定する、というのはどうも至難の業らしい。
そりゃそうだ。みんな本業が忙しい上に、そういう委員を頼まれているような人は、ほかでも委員を頼まれている場合が多いから、まず円満に日程が決まる、なんてことはあり得ないのである。
ある自治体から、委員6名に宛ててメールが来た。6月中に会議を開催したいので、ついては添付のExcelファイルに、都合のよい日に○、悪い日に×を付けてほしい。このたびは、オンラインと併用で会議を行うつもりなので、対面は×でもオンラインなら○という方は、その旨明記してほしい、という。
この「日程表に○×を付ける」という行為自体が、ひどく疲労する行為である。手帳を引っ張り出して、その日に自分は対面で参加できるか、それともその日は別のところにいるけれどもオンラインで参加できるか、あるいは別のところで別の会議をしているのでオンラインも無理か、といったようなことをいちいち考えながら○×を付けていかなければならないのである。
ようやく○×を付け終わって事務局に送ったら、しばらくしてメールが来た。件名には「再調整」とある。
「6月がみなさまお忙しいようで、6名全員が参加できる日程がありませんでした」
えええぇぇっ!!6名って、決して多い人数ではないのに、しかも対面とオンラインの両方から選べるという条件にもかかわらず、まったく日程が合う日がなかったのか!
「つきましては、再度7月前半のご都合を伺いたく存じます」
出た!リスケだ!
再び、同じ様式のExcel表に、対面とオンラインの両方について、○×をつけて提出をした。
するとほどなくして「お詫びと訂正です」というメールが来た。先ほどの日程調整表の体裁に不備があったという。
仕方ない。書き直して送る。
数日後、「再々調整」と題するメールが来た。
「残念ながら7月前半のご都合も合わず、日程を決定することができませんでした。そこで、再々度のご都合を伺いたいと存じます」
うーむ。めんどくさいなあ。
入力をすませて送ったところ、ほどなくしてまた「お詫びと訂正」のメールが。今回もやはり、日程調整表の体裁に不備が見つかったという。
「確認もせず慌てて送信してしまいました」とあり、先方もよっぽど焦っているのだな、という様子がうかがえた。
ここまできたら、委員全員が都合が合う日程なんて永遠に設定できないんじゃないの???
全員参加にこだわらなくてもよいのではないか、という気がしてきた。そもそも、ヘタに全員が参加すると、議論の収拾がつかなくなることを、経験的に知っているのだ。
まあ僕はペーペーだし、そんなことを提案できるような立場にはないから、事務局が考えていることを尊重しなければならない。
はたして7月後半で決着がつくのか?まだ結果は来ていない。
そうこうするうちに、今日また、別の自治体から会議の「リスケ」が来た。
先日、7月後半~8月前半の間で会議を開こうと思ってご都合をお聞きしたが、委員全員が揃う日がなく、あらためて会議を8月後半~9月の間で再調整したい、という内容である。添付されていたWordファイルには、1カ月半分のカレンダーがあり、僕はまた手帳を引っ張り出して、そこに○×をひたすら付けていった。
こんな調子で、永遠にリスケが続いていく。
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