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診療代は75円

8月24日(木)

今日は、自宅から車で1時間ほどかかる総合病院で診察である。

診察、といっても、今日予約している科は、3か月に1度ていど、担当の先生に元気な姿を見せに行く、というだけの、いわば儀式である。

より具体的に言うと、別の病院で治療した結果を、この病院の先生に報告に行く、というだけの儀式。僕がまだ元気であるという姿を先生に見せて先生に安心してもらうために行くのである。

しかし高速道路を使って1時間かけてそれだけ、というのも何となく癪である。この日は、もう一つ、同じ病院で皮膚科の診察も初診で受けることにした。以前から足の皮膚が荒れていて、というより尋常じゃない荒れ方をしていて、ことによるとこれは薬の副作用ではないか、と思ったので、皮膚科に診てもらうことにしたのである

今日はは病院に書類を提出する必要もあり、朝早く自宅を出るつもりが、もたもたしていて、しかも道路も混んでいたので、予約の診療時間よりも30分ほど遅く病院に到着してしまった。書類の提出をすませ、ようやく先生の診察を受けることになった。

「お元気でしたか?」

「ええ、まあ。ちょっと夏風邪は引いてしまいましたけど」

「先日の治療も無事に終わったのですね」

「ええ」

「それはよかった。がんばりましたね」

「はい」

「次はまた3か月後に、顔を見せに来てください」

「わかりました」

これで診察は終了した。まあ、いつもとまったく変わらぬ儀式である。

次に、皮膚科へ向かう。同じ病院内とはいえ、初めての科にかかるというのは、ドキドキする。

初診扱いになるので、予約の人優先で診察がおこなわれ、それが終わってからということになる。そうとう待たされるだろうと覚悟した。

それでも、お昼にまたがらない時間に自分の受付番号が呼ばれた。最近は、「○○さ~ん」と名前を呼ばれることはなくなり、すべて受付番号で呼ばれることになっているのだ。だから自分の受付番号を覚えておかなければならない。

自分の番号が呼ばれたので診察室に入ると、ベテランとおぼしき女性の先生だった。

「○○といいます。よろしく」

「よろしくおねがいします」

「さっそく足を見せてください」

僕は靴下を脱いで足を見せると、

「慢性湿疹ですね」

と即答した。

「薬の副作用とかではないのですか?」

と聞くと、

「いえ、違います。副作用は関係ありません。塗り薬を処方するので患部に塗ってください。あと、今後はここではなく、ご自宅の近くの皮膚科で診察してもらってください。そのための紹介状も書きます」

「わかりました」僕としても、願ってもないことである。

こうして2つの科の診療が終わったのだが、驚いたのはここからである。

会計を済ませようと自動精算機に診察カードを入れると、2つの科の診療代の合計が、

「75円」

だったのである。75円ですぞ!内訳を見ると、最初の科が8円、皮膚科が67円である。

高速道路を使って1時間以上をかけて病院に行って、診療代が75円というのは、じつに割に合わない。そればかりではなく、病院の駐車料金の200円よりも安いのである。

割に合わないといえば割に合わないともいえるのだが、日頃、限度額適用認定証をスナック感覚で使っている僕にとっては、じつにありがたい。

国民皆保険制度のありがたさを噛みしめて、午後から職場に向かった。

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