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塩漬け回避

9月1日(金)

職場の会議に二つ出て、その合間は、原稿の校正である。いま手元にある校正は3つあるのだが、そのうちの2つを苦労して終えた。あとは、近々に迫っている講演会の原稿とパワポ作りである。

いちばん嫌いな言葉は「校正」である。「校正」ほど憂鬱なものはない。だいいち面倒くさいのだ。あたりまえのことなのだが、正確な事実を書いているかを、ウラ取りをしながらいちいち確認しなければならない。

今日、校正を仕上げた2つのうちの1つは、コロナ禍前の、2019年の夏だったか秋だったかに提出した原稿である。つまり、ほぼ4年前に書いた原稿である。

入稿してからこれだけ待たされたら、もう出ないんじゃねえの?と諦めていたが、まさかの初校が送られてきたのだ。

またこれも愚痴になるが、最近は、PDFファイルでいきなり校正が送られてくる。で、そのPDFファイルの校正を出力して、そこに赤字を入れて、それをスキャナーでPDFファイルにして返信をする、というケースが増えた。むかしはちゃんと紙で送られてきたんだけどねえ。

PDFファイルを出力しなくとも、直接ファイルに書き込める方法があるようなのだが、そんなやり方など知らないので、上述のような面倒な作業をしなければならないのである。この作業も含めて、校正というのは実に煩わしい。

4年も前に書いた内容を読み返すと、すっかり書いた内容を忘れていた。初めて読むような文章である。ま、夜に書いたラブレターは一晩寝かせて読み直せ、という教訓があるくらいだから、4年もの歳月をおいて自分の書いた文章は、ほとんど他人の書いた文章と言ってもよい。

何がうれしいといって、この原稿が塩漬けにならずにすんだことである。僕は校正紙を真っ赤にして出版社に返送した。

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