秋祭り
10月1日(日)
5歳の娘が自転車に乗れるようになったことは、以前に書いた。
そのことを知った保育園で同じクラスのHちゃん(以前「お泊まり会」をやったお友だち)が、一緒に自転車遊びをしようと提案したらしく、先方の家と調整した結果、10月1日(日)の午後に、近所にある遊歩道で自転車遊びをしましょう、ということになった。
その前日は運動会とバーベキューがあり、体力的にキツいな、と思いながらも、午後からだから大丈夫だろうと、その提案にしたがった。
折しも10月1日(日)は、近所の神社が秋祭りをするということで、どうせなら、秋祭りも一緒に見に行くことにしましょうということになった。
当日の朝、先方からメッセージが来た。
「この近辺は、午後から雨になると予報が出てますので、雨の降らない午前中に予定変更しましょう」
午後に雨が降るんじゃぁ、午前に予定変更するよりほかないな、と思い、それも承諾した。
ちなみにこの日、妻はオンライン会合があるのでそちらに専念しなければならない。ということで、僕が対応することになっていた。
「午前10時半に遊歩道に集合しましょう」
昨日の疲れで、午前中はゆっくりしたかったのだが、仕方がない。老体に鞭を打って、遊歩道に向かう。
うちの娘とHちゃんは、遊歩道の広いスペースのところを自転車でグルグルとまわって、興奮した様子で遊んでいた。
しばらくすると、こっちもいい加減飽きてきて、
「さ、もういいでしょう?自転車の練習は」
というと、
「練習じゃないよ、遊びだよ」
と娘が反論する。どっちでもいいじゃねえか、という気がするのだが、僕が「練習」というたびに「練習じゃないよ、遊びだよ」と、その都度訂正するのがやたら可笑しかった。
「こっちは遊びでやってんじゃねえんだよ!」
という啖呵はよく聞くが、「こっちは練習でやってんじゃねえんだよ!遊びでやってるんだ!」という理屈は、そこはかとなく可笑しい。
自転車乗りに飽きた二人は、
「公園に行きた~い」
と言いだした。
「え、このあと秋祭りに行くんだよ」
と言うと、
「秋祭りなんか行きたくな~い。公園に行きたい」
と言ってきかない。
仕方がないので近所の小さな公園に場所を移したのだが、そこでは延々と「プリキュアごっこ」が繰り広げられる。僕が保育園児の頃、「仮面ライダーごっこ」が大流行りしていたが、物語構成は基本的には今も昔も変わらない。
時間は午後12時をまわっているのだが、プリキュアごっこがいっこうに終わる気配がない。
そろそろ潮時かな?という時間を見計らって、
「そろそろお昼ご飯の時間だから、いったん解散しよう」
というと、二人揃って、
「解散やだー、一緒にお昼ご飯を食べたい」
と言いだした。
一緒にご飯を食べるといっても、こっちは全然準備していないし、困ったなあと思っていたら、先方のご厚意で、娘だけ先方の家でお昼ご飯をいただくことになった。
「じゃあ午後の集合時間が決まったら連絡ください」
とだけ言って、僕は自宅に戻って、妻がオンライン会合をしている横で昼食休憩をとった。
昼食が終わりソファーに座ると、10分間ほど気を失った。それから少し経って先方から、2時半に近所のスーパーのところに集合しましょう、と連絡があった。もはや動く気力はゼロである。
というか、雨の予報はどうなった?いっこうに雨が降らないではないか!
2時半に再集合した僕たちは、近くの小さな神社まで秋祭りを見に行った。
途中で、御神輿を担いでいるのも見られたし、神社では縁日っぽい遊びや、おみくじなど、一通りの秋祭り気分を満喫したのだが、秋祭りは4時で終了だったこともあり、神社は閑散としていて、一部片付けも始まっていた。
秋祭りの御神輿には、同じ5歳児クラスのお友だちのパパも担ぎ手になっていた。いかにも御神輿を担ぎそうな感じのパパである。
午後4時過ぎ、秋祭りも終わり、さあ帰ろうというときに、
「まだ一緒にいたい!」
と二人は駄々をこね始めたが、ここで妥協してしまうとたいへんなことになると思い、なんとか説得してお別れした。
しかし4時過ぎというのは中途半端な時間である。自宅ではまだ妻がオンライン会合をしているからである。オンライン会合をしている間は、外で遊ばせるという約束なのだ。
考えたあげく、娘を連れてカラオケに行くことにした。娘にとってみれば、願ったり叶ったりである。
そこで1時間半ほど娘に歌わせ、午後6時過ぎにようやく自宅に戻ることができた。
こんなはずではなかったのに。
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