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1勝1敗

11月3日(金)

さあみなさん!今日おこなわれた2つの行事がどうだったのか、気になっていると思いますけども。

まず、保育園有志によるハロウィンパーティー。

パーティー自体は午前中から始まっていたのだが、メインの「ゲームならびにお菓子配り」は午後2時からと聞いていたので、お昼ご飯は別に済ませ、午後から参加することにした。

会場となっている公会堂に行くと、すでに大人たちはデキあがっていた。つまり、父母問わず、お酒がそうとう入っていて、なかにはへべれけになっている人もいる。

うーむ。なかなかのカオスである。2時から開始予定のゲームが、いつになっても始まらない。5歳の娘は、それなりにお友だちと遊んでいるのだが、僕はたちまち手持ち無沙汰になった。

じゃあパパ友の輪に加わろうかと思っても、愚連隊みたいな連中ばかりで、とてもその輪には入っていけない。もとより僕は飛び抜けて年上の保護者なので、僕自身が扱いに困る人間なのである。

1時間ほど経った3時過ぎに、ようやくゲームが始まった。ゲームというのは、スタンプラリーのようなもので、子どもたちが公会堂の中や隣接する公園を探しながら、シールを入手していくというものである。で、シールをコンプリートしたあかつきには、お菓子がもらえるという、そういう遊びなのだ。

僕は、このハロウィンパーティーの準備に一切関わらないと心に決めていたのだけれど、準備をした人はたいへんだったろうなあ。

お菓子をもらったらすぐに娘を連れて帰ろうと思ったのだけれど、そのあとが長かった。隣接する公園で、鬼ごっこが始まり、子どもたちはそれに夢中になったのである。

で、大人たちはというと、再び酒を飲み始めている。ご親切に僕に話しかけてくれる人もいるのだが、ろれつが回らないので何を言ってるのかわからない。

僕は次の予定もあるので、できれば午後4時過ぎに出たいと思っていたのだが、娘は、

「もっと遊びたい!」

と言ってきかない。ま、それは当然であろう。

それでも、「そろそろ帰るよ」と何度か呼びかけるのだが、「ヤダ」といって泣きそうになる始末。

どうにか5時に解散となり、急いで娘を近所に待機していた妻に受け渡して、僕は駅に向かう。高校のクラス会に向かわなければいけないのだ。

高校のクラス会の会場は、高校がある町の駅前にあるイタリア料理店を貸し切っておこなわれていた。

僕が少し遅れて到着すると、すでにみんな集まっていた。

10年ぶりの再会である。

会場に入るなり、アベ君が、

「よお!YouTuber」

といきなり僕をからかった。

「おい、俺はYouTuberじゃないよ」

「だっておまえ、YouTubeに出てただろ?」

「あれは職場の公式YouTubeチャンネルに出させられただけだよ!」

このあともたびたび、

「おい、YouTuber!」

「だからYouTuberじゃないって!」

という会話がくり広げられたのだが、そのやりとりが自分でも可笑しくてたまらなかった。

10年前のクラス会の時にも、

考えてみれば、高校時代、クラスで地味だった私を、「面白いやつだ」と思ってイジッてくれたのが、当時テニス部で、底抜けに明るいアベ君だった。その関係性は、いまでもまったく変わっていない」

と書いたが、その執拗な「イジり」は、さらに10年経ったいまもまったく変わっていない。アベ君は、自分のことはほとんど語らず、まわりを常に引き立てようとする。根本にあるのは優しさである。アベ君がいてくれるおかげで、僕はクラス会に参加できるのである。

クラス会は、実に楽しかった。こんな楽しい会は久しぶりだ。「楽しかったー!」と大声で叫びたいくらいだ。懸念していたプロ野球の話題も出なかったし、当意即妙の会話の応酬は、実に心地よかった。

クラス会の最後に挨拶された担任のKeiさんの言葉が感動的だった。

「自分はもう82歳になるが、いまも20件くらいのプロジェクトに参加していて、2カ月に1度の映画自主上映会も160回を数える」

数あるプロジェクトのなかから、Keiさんが出席者のみんなに披露したのは、keiさんと僕を結びつけたプロジェクトの話だった。

「まさか鬼瓦君の仕事とつながっていたとは、本当に驚きました」と述懐された。

そして最後にこうおっしゃった。

「自分はむかしから身体が弱かったが、そんなことはおくびにも出さず見栄を張って生きてきました。これからも野次馬根性をまる出しにして、好きなことを見つけて遊び続けながら、見栄を張って生きていきます」

この言葉は、僕のこれからの生きる指針になるだろう。いつまでも、恩師は恩師である。

この会場まで車で来たというKeiさんがお店を出た。ほとんどの人がそのお店に残る中、僕とアベ君は車を停めてある駐車場までついて行って、Keiさんをお見送りした。

「さあYouTuber」

「だからYouTuberじゃないって!」

「みんながまだお店で待っている。もう少しつきあえ」

お店に戻ると、10人ほどがまだ残っていた。時間が許すまでワインを飲み直すらしい。

僕一人はウーロン茶だったが、ほかの人たちはみなワインをしこたま飲んで、へべれけになっていた。それでも会話は楽しかった。

「おいYouTuber」

「だから違うって!」

「Keiさんはクラス会に出るのは今回が最後だっておっしゃってたけれど、そんなのはいやだ。来年もクラス会やろうぜ。そのときはおまえが幹事な」

「勘弁してよ!」

最後の最後まで、アベ君は僕をイジっては笑っていた。

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