文フリって何だ?
11月12日(日)
午前中、父親の七回忌法要を済ませたあと、午後に市内の小規模書店に向かう。ちょっとした知り合いがトークイベントをするというので、聴きに行くことにしたのだ。
前日は、東京の流通センターというところで、「文フリ」があった。
「文フリ」。今年になって初めて覚えた言葉である。「文学フリマ」のことだが、それをわざわざ「文フリ」と略すのはどうだろう?
「文学フリマ」とは、文学作品展示即売会のことで、公式ホームページによると、「小説・短歌・俳句・詩・評論・エッセイ・ZINEなど、さまざまなジャンルの文学が集まります。同人誌・商業誌、プロ・アマチュア、営利・非営利を問わず、個人・団体・会社等も問わず、文芸サークル、短歌会、句会、同人なども出店しています。参加者の年代は10代〜90代まで様々です。現在、九州〜北海道までの全国8箇所で、年合計9回開催しています」とある。行ったことないけど、「コミケ」みたいなものなのだろうか?
「文フリ」の話題は、「武田砂鉄 プレ金ナイト」でも、TBSラジオの澤田大樹記者が「ZINE」を出すという話をしていて、その存在自体は知っていた。というか「ZINE」という言葉も、最近知った言葉である。かつての「同人誌」みたいなものと勝手に理解している。
知り合いからぜひ来てみてください、と誘われたのだが、昨日はとても無理だったのでお断りした。
僕の究極の夢は、ミニコミ誌を発行することだと以前に書いたことがあるが、「文フリ」はそのためにおあつらえ向きの空間なのかも知れない。行ってみたいという衝動に駆られるが、そもそも混雑しているところに行くのは好きではなく、「文フリ界隈の人々」とコミュニケーションをとるのは苦手だし、とくにそこまで文フリに思い入れがあるわけでもないので、たぶん今後も行くことはないだろう。
たまたま文フリに出店した知り合いが、市内の書店でトークイベントをするというので、文フリに参加する代わりに、文フリ気分をちょっとでも味わえればと参加したわけである。
…なんか、「文フリ」と言いたいだけの人みたいだな。
トークイベントは、昨日の文フリに出店していた2人による対談という形式でおこなわれた。当然、昨日の文フリの振り返りみたいな話題も出たので、僕はそれだけで十分だった。おそらく文フリの現場に行ったら、見境なく同人誌を買ってしまうかも知れない。それが怖いので、行かなくて正解だった。昨日の娘のわがままをたしなめる資格はない。
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