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逵さん

先日、NHKのニュースを見ていたら、台湾の総統選挙の話題が取りあげられていた。台湾の総統選挙については、「ヒルカラナンデス」というYouTube番組でも取りあげていて、どうやらおもしろいことになりそうだということだったので、どういうことになっているのだろうと、画面を注視した。

すると、台北支局の支局長が解説者として登場したのだが、お名前を見ると「逵健雄」さんと書いてある。

「逵」???見たことのない漢字だ。一緒に見ていた妻に聞いても、

「あれ、なんて読むの?」

「さあ」

と、やはりわからない。他人の名前をどうこう言うのは気が引けたが、

「日本にない姓だとしたら、ひょっとしてこれは台湾にある姓で、この方は台湾に出自を持つ方なのかもしれない」

「そうかもね」

という、何ともいいかげんな結論で終わってしまった。

なんと読むのか?僕はとっさに「陸羯南」を思い出し、「くが」と詠むのではないかと思ったが、よく考えれば「陸」という文字だし、陸羯南の出身は津軽である。

そんなことも忘れて、今日。

職場で、必要があって、いま取り組んでいるテーマについて図書室から本を借りて、その中にある職業的文章を読むことにした。1960年頃に書かれた職業的文章である。

すると、その文章を書いた人の姓が「逵」とあった。

「逵」…どこかで見たことがあるぞ。

思い出した!昨日だったか一昨日だったか、NHKのニュースで見た台北支局の支局長の姓だ!

わずか数日の間に、僕は「逵」という珍しい苗字の人に2人出会ったことになる。しかも2人の間には、60年以上の開きがあるのだ。

こんな偶然って、ある?

こうなるとますます「逵」を何と読むのか興味がある。調べてみるとすぐにわかった。正解は「つじ」である。ふつうは「辻」と書くのだが、その変形らしい。全国に700人くらいいると、あるサイトには書かれていた。

ところで、「辻」は国字である。つまり日本にしかない姓なのである。ということは、同じく「つじ」と読む「逵」も、同じく日本にしかない姓なのではないだろうか。

これでもう、「逵」という姓を持つ人の名刺をもらっても、「つじさんですね」と即答できるだろう。

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