卒アル狂騒曲
卒アル騒動は、ますますエスカレートする様相を呈している。
ママ友の一部の暴徒たちが暴走して、卒アルを凝ったモノにしようと話をどんどん進めているということは前に述べた。
さらに驚きなのは、「卒園式を最初から最後までビデオに収めてそれを希望者にDVDを販売する」ということまで言い出した。
先日の学芸会も、三脚やらビデオカメラやらを使ってその一部始終を保護者のお父さんが撮影したようなのだが(まだ見ていない)、それに味を占めて、今度は卒園式も、その一部始終を撮影しようということを考え出したのである。
そればかりか、撮影のために保護者のだれかが犠牲になることは忍びないので、業者に発注して撮影と編集をしてもらおうという話にまで発展した。そうなると話は違う。つまりお金がかかるのである。お金がかかるとなると、強制的に買ってもらうことはできず、希望者にだけ販売するということになる。だって保育園公認ではなく、有志による撮影なのだから。
しかし、卒園式に関係のない業者がずかずかと入ってきて撮影するというのはどうなんだろう。あまり気持ちのいいことではない。
で、そのアンケート調査がママ友のグループLINEに来た。1。DVDを購入する。2.DVDを購入しない。3.そもそも業者を入れるのに反対の三択である。無記名ですので安心してください、とある。しかし、もう業者を入れる段取りをつけてしまっているこの段階で3の質問はないだろう。
わが家はほんとうは2か3を選択したいのだが、ちょっと待てよ、いくら無記名で投票したとしても、主催者にはだれが賛成か反対か、筒抜けなんじゃないだろうか。そうなると陰でなんと言われるかたまったものではない。それに娘の意志は確認していない。結局、苦渋の選択で購入することにした。ただし、卒アルと卒園式ビデオの両方を購入するとしたら、かなりの額になる。経済的に苦しい家庭はどうなのだろうか。
知人の娘さんは小学6年生で、やはり卒業アルバムの件で悩まされている。その小学校は、卒業アルバムを学校としてはとくに製作しないということで、ママ友有志が製作することになった。うちの場合と同じである。
しかしその値段を聞いてびっくりした。1万2000円ほどになるというのである。
これももちろん強制ではない。購入の可否についてのアンケートが来た。その知人は、娘とよくよく話し合い、「卒業アルバムは購入しない」ことに決めた。
すると、それがどうも波紋を呼んだようである。ふつう買うよね、とほとんどの人が思ったらしい。
「卒業アルバムは、卒業式当日にひとりひとり手渡しするのですけれど、娘さんには手渡しできないけど大丈夫ですか?」
と聞いてきやがった。つまりみんなが卒アルを受け取る中で、1人だけ仲間はずれになって受け取れないことになりますよ、という体のよい脅しである。
知人とその娘は意志が強いので、そんなことはおかまいなしだとは思うのだが、もしこれが、経済的に困窮しているためにアルバムを買うお金がないという家庭だったら、どうなのだろう?そういう人に対してまで、ママ友たちは同じ仕打ちをするのだろうか?
小学校での6年間がみんないい思い出ばかりではない。何かに耐えたり我慢したりしながら卒業を迎える人だっているだろう。そろそろ声の大きなママ友たちには気づいてほしいものである。
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