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共有すべきか否か

あるポッドキャスト番組を聴いていたら、パーソナリティーがこんなことを言っていた。

むかしよく通っていた街を、先日子どもと一緒にお散歩していたら、懐かしい喫茶店を見つけた。以前によく通っていたお店だ。ところがお店の扉のところに「本日をもちまして閉店いたします」と貼り紙があった。お店の中はお花で溢れていて、最後の記念にお店でパフェを食べようと思ったが、お客さんがいっぱいで入ることができなかった。

せめてお店が閉店してしまうことをだれかと共有したいと思い、以前、一緒にこの喫茶店に入ってパフェを食べたお友だちの顔が浮かび、連絡しようかなと思ったけれど、最近いろいろあって連絡を取らなくなってしまっていたので、迷惑かなと思い連絡しなかった。

およそこんな些細な内容だったが、僕がこの些細なお話に引っかかったのは、共有したいと思うことがあったときに、ゆかりのある人に久しぶりに連絡を取るべきかどうかという問題に、僕もこのところ何度となく直面していたからである。これは実に勇気がいる。こっちが「知ってほしい」と思って意を決して久しぶりに連絡をとったとしても、先方にはそれほど響かないことだったりすることがよくある。もちろん「教えてくれてありがとう」と言ってくれる人は多いのだが、すべての場合がそうとは限らない。ま、考えてみれば先方は情報を取捨選択すればいいだけで、僕の共有したい情報に取り合わなくてもいっこうにかまわないのだ。つまりこれは僕の心の問題に過ぎない。僕は僕で、久しぶりに来た連絡に対しておろそかな対応しかできなかったことをあとになって反省することが多い。

久しぶりに連絡を取った、ということでいうと、つい先日の話。長く連絡を取り合っていない知り合いにメールで連絡をとろうとしてもいっこうに返ってこず、しかしながらどうしても連絡を取らなければならないことがあったので電話をしてみたところ、電話に出てくれた。先方はここ数日、一度に2つくらい大変な出来事が自分の身の上に降りかかり、それどころではなかったとのことだった。メールの返信ができなかったのは、自分の居るところがWi-Fiの環境が整っていなかったためだとも説明されて、ようやくこの音信不通の謎が解けたのである。先方は、一度に2つくらい大変な出来事が降りかかった身の上を、堰を切ったように40分ほどお話しになった。だれかに喋りたかったのだろう。電話してよかったと、僕は安堵した。

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