窓ぎわのトットちゃん
12月24日(日)
久しぶりに5歳の娘と2人で映画を観に行こうと思ったが、年末年始は子どものためのアニメ映画が多くて、どれを観たらよいか迷ってしまう。しかし、僕は最初から決めていた。『窓ぎわのトットちゃん』である。
しかし、たぶん娘は、『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』を観たいと絶対言うに決まっている。なぜならいまテレビで放送中の『パウ・パトロール』を毎回食い入るように見ているからだ。ほかにもディズニー映画の『ウィッシュ』を観たいとも言うだろう。強豪揃いだ。
それでも僕は、何日も前から何度も「『窓ぎわのトットちゃん』を観に行くんだよ」と説き伏せて、「もしほかに観たい映画があったらその次に絶対に連れていくから」と条件までつけたら、「わかった」と納得してくれた。
なぜ、それほどまでに『窓ぎわのトットちゃん』にこだわるのか?僕はこの本の熱心な読者ではなかった。発売された当時は僕は小学6年生か中学1年生だったが、この本が空前のベストセラーになったと聞き、それにつられて読んだ程度である。
それにもかかわらず最優先に観たい映画として選んだのは、この映画に、私がかつてお世話になった恩師が協力しているというお話を、恩師ご本人から聞いたからである。その経緯について書くと長くなるので省略する。とにかく僕は、エンドクレジットに恩師の名前が出てきたことを確認したのである。
映画の中で印象に残った場面はいくつもあるが、ここで深刻な場面をあげても仕方がないので笑った場面を紹介する。映画の冒頭、学校の教室で、窓ぎわに座っていたトットちゃんは、先生の言うことを聞かず、何か面白いことはないかなあと、そのことばかり考えていた。そこへチンドン屋さんがやってきた。それを見つけたトットちゃんは教室の窓からのり出して、「チンドン屋さ~ん」と、トットちゃんの方へ呼び寄せる。そこでトットちゃんが言ったセリフ。
「チンドン屋さん、何かやって!」
おいおい、これって、「徹子の部屋」で芸人さんがゲストの時に「何か面白いネタをやってください」とむちゃぶりする、例のヤツではないか。すでに幼い頃から「徹子の部屋」の片鱗が出ていたのだなと、笑いが止まらなかった。
しかしこの映画はもちろんお笑いの映画ではない。最後は嗚咽するので、古い言い方だが、ハンカチのご用意を。
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