給紙部門が弱点
12月30日(土)
ふたたび薬の副作用で、足の裏の皮膚が痛い。こうなると歩くのが億劫で、何をするのにもやる気が削がれる。今月は都内でいくつか会合があり、その後に懇親会や忘年会に誘われたりしたのだが、いずれもお断りした。僕からしたら、都内での懇親会なんぞあり得ない。わざわざお店に移動して、そこで気を張って2~3時間を過ごし、それが終わって電車とバスを乗り継いで1時間にほどかけて自宅に戻る、という一連の作業が苦痛でたまらないのである。たぶんこのツラさは、だれにもわからないだろうな。
そんなこともあって、今年は年賀状を作ることに、ギリギリまでためらいがあった。もうやめちゃおうかなとも思ったが、こればかりは自分の一存では決められず、結果的に従来と変わらないやり方で年賀状を作成することにした。そのことを決めたのが昨日の29日。
急いで郵便局に行って年賀状を買ってきて、その日の晩にデザインを考える。デザインを考えるのは、毎年妻である。5歳の娘の写真を基軸に、さまざまな趣向を凝らす。来年の年賀状のテーマは「四季」である。
そして今日、その年賀状を印刷する。これもまた込み入った作業が続く。昨年いただいた年賀状から、年末に喪中はがきを送っていただいた人や物故者や年賀状引退者などを除いて、送付先と人数を確定する。これは僕の仕事である。
年賀状の印刷はなかなかややこしい。自宅のインクジェットプリンターだと画像があまりきれいに出ない。そこで毎年、妻の実家にあるインクジェットプリンターを使って印刷することにしている。そのために、パソコンを白紙の年賀状を持って妻の実家に移動する。
毎年こんな感じで年賀状が作られるわけだが、今年はプリンターの調子がおかしい。長年使っているせいもあるのだろうが、故障してしまったからなのか年賀状の自動送りができなくなり、1枚1枚「手差し」で年賀状を印刷しなければならなくなった。自動送りができれば、ボーッと待っていてもまとめて印刷してくれるが、手差しだとそういうわけにはいかない。1枚の印刷が終わるたびに、また1枚セットする、という作業をくり返す。しかもタイミングが重要である。前の年賀状の印刷が終わって、次のはがきを入れるタイミングが、早すぎてもいけないし遅すぎてもいけない。つまりはプリンターとの阿吽の呼吸が必要なのである。そんなこともあって、プリンターに尽きっきりで作業をしなければならない。これが意外とキツい。しかしある段階になったときにプリンターがへそを曲げたのか、「中止します」という表示が出て、まだ途中なのにもかかわらず強制終了となった。ここでボッキリと心が折れた。
結局、続きは明日になったのだが、今回の敗因は、ひとえにプリンターの給紙部分が故障していたということだ。
ここから、「インクジェットプリンターは、給紙部分から故障する」という結論が導き出され、妻は「インクジェットプリンターが給紙部分から故障するのは、プリンター生産の給紙部門が手薄だからではないか」という仮説を立てた。
インクジェットプリンター生産に「給紙部門」があるのかどうかわからないが、間違いなく言えることは、インクジェットプリンターの花形部門は、「画像を鮮明に印刷する」部門であるはずで、みんながその部門で働きたいと思うので、必然的に地味な給紙部門が手薄になる。
「こんどの人事異動で給紙部門になっちゃったよ。モチベーションが下がるわ~」
と愚痴を言う社員が絶えないのではないだろうか。つまりプリンター業界の今後の課題は、給紙部門の強化である。
…というところまでひとしきり話をして、残りの年賀状の作成は明日に持ち越した。
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