共通の知り合いはこぶぎさんだった!
12月19日(火)
月に1度、僕が議事進行役をつとめる会議があるのだが、事前にその会議の議題を打合せるために毎月顔を合わせている若い職員さんがいる。毎月どころか、その職員さんには日常的にいろいろとお世話になっている。今日は月に一度の打合せである。
打合せ中、その職員さんがおもむろに言い出した。
「鬼瓦先生は以前、○○(前の前の職場)で教えていらっしゃいましたよね」
「ええ」
「私はそこの卒業生です」
ビックリした。2年くらい一緒に仕事をしていて、初めての告白である。
しかも僕がいた部局の学生である。もっとも、僕がその職場を離れてから入学したそうなので、在学中は面識がない。
そこからひとしきり、「前の前の職場」の話になる。やれ○○先生がどうした、××先生がどうしたなどと話が弾んだ。
話していくうちに、どうしても聞きたいことが出てきた。
「ところで、どうしてそこに入学しようと思ったのですか?」
まるで入試の面接みたいな質問である。面接試験を担当していた頃の自分がよみがえってきた。
「『火垂るの墓』を見て、どうして罪もない子どもたちがこんな目に遭わなければならないのだろう、当時は頭のいい人もたくさんいたはずなのに、どうしてこんな悲劇を止めることができなかったのだろう、と疑問に思い、それでそういうことを学べるところを探したのです」
そのことを話しているだけですでに涙ぐんでいる(ように見えた)。その純粋さに、こっちも泣きそうになる。
「(前の前の職場は)編入に力を入れてますよね。それで編入をしたのですね」
「ええ」
「編入といえば、別の部局に『こぶぎさん』という元同僚がいるんですが」
「こぶぎ先生ですか!知っています!あの恰幅のいい先生ですよね!先生はお知り合いなんですか?」
「知り合いもなにも、いちばん親しい友人ですよ。いまでもたまに会いますよ」
どうやらこの職員、こぶぎさんに編入の手ほどきを受けたらしい。
つまりこぶぎさんがいなければ、この若者はこの場にいなかった、といっても過言ではない。
「こぶぎさんが共通の知り合い」という人と一緒に仕事しているとは、世間は狭いね。
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