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100均セリアの超極細付箋

12月13日(水)

ずいぶん前に依頼していた原稿を、ようやく脱稿した。書いてみると、A4で2枚ていどの短いものなのだが、なにしろ表現に細心の注意を払わないといけない上に、書くこと一つ一つに対してウラ取りをしなければならない。調べたことを全部書いていいというものでもなく、それをできるだけ簡潔に、過不足なく仕上げるということが要求される。

ほんとうにちょっとした文章なのだが、そういった面倒くさいことをしなければならないので、なかなか書く気が起こらなかったのである。

しかし先日、メンバーで打合せをした際に、遅々として進まない僕の作業を見かねて、恐いボスに軽く叱られ、これは本気でヤバいと思った。

その日は決意しても、「喉元過ぎれば」で、やはりどうしても後回しになってしまう。このところ体調が悪かったことも怠惰に輪をかけてしまった。

倦怠感はあいかわらずだが、足の裏の皮膚の痛みはいくぶん和らいだので、この機に乗じて一気に書き上げてしまおうと、朝から膨大な資料と格闘しながら書き始めた。

すると、1日で終わってしまった。なんだよ、初めからこうすればよかった。

この原稿執筆で功を奏したのが、100均セリアの超極細の付箋である。ラジオで武田砂鉄さんが愛用していると聞き、同じものを買ってみたのである。

それからというもの、これがなかなか重宝している。膨大な資料の中で調べたい箇所に付箋をするというのはよくあることだが、超極細なので場所をとらない。しかも色付きの半透明なので、ページの中でいちばん参照したい部分(行)に貼っておくと、まるでマーカーを引いたかのようにその部分がロックオンされる。いままでは付箋を貼っても、この付箋、なんのために貼ったんだっけ?と後になってわからなくなることが多いが、まさに1行単位ではることができるので、さがすストレスもなくなるのである。

この付箋がなければ、短いながらも手間のかかる文章は書けなかっただろう。

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