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奇妙なクラス会

1月5日(金)

大学院時代のちょっとした知り合いからメールが来た。その人とは、いまでは年賀状を交わす程度の間柄である。

さて、今回はお願いごとがありまして、メールを差し上げます。

実は、大学1,2年のときのクラス会をやろうと思っているのですが、その後に大学の研究室に残った方以外はなかなか消息がつかめずにおりまして、3年次に鬼瓦さんの研究室に進んだ方々で、今のところ連絡先がわからないのが、…」

と、5名のフルネームをあげて、

「…の諸氏です。鬼瓦さんの1学年上の方々ということになりますが、もし上記の方の中で、いまでも連絡を取っておられる方がいらっしゃいましたらご教示をいただけると嬉しく存じます」

と書いてあったのだが、その5名の名前を見てもまったく心当たりがなかった。

ちょっと解説をしておくと、僕の出身大学では、入学すると第2外国語がどの言語かによって機械的にクラス分けがなされる。つまり、「同じ語学の授業を受ける」だけのために編成されたクラスである。だから、少なくとも私にとっては、大学1,2年のときのクラスというのはあくまでも便宜的なもので、大学生活のメインは、3年生以降になり各専攻に分かれてからなのではないかと思っていた。

僕が驚いたのは、その便宜的に振り分けられたクラスのクラス会をしたいという内容のメールだということだった。クラス会をしたいと思うほど、その2年間の仲間は濃密な関係にあったのか?

僕は、自分が所属した大学1,2年生時のクラスの印象がまったくない。友だちもだれひとりおらず、いまでは全員の名前がまったく思い出せない。今どこで何をしているかも、当然わからない。あたりまえだ、名前も忘れてしまっているくらいだから。

ところが、このメールには、消息不明とされている5人のフルネームが、しかも漢字で書かれている。ということは、大学1,2年次の名簿を後生大事に持っていたということか。それが驚きの2点目。

驚きの3点目は、消息不明の人たちにもなんとかして連絡を取りたいと執念を燃やしていることだ。いただいたメールの後半では、「鬼瓦さんがわからない場合は、鬼瓦さんと同じ研究室の1年先輩であるSさんがその5人の同期の方にあたるのでご存じかもしれませんので、その方の連絡先を教えてくれませんか」と、なんとかして連絡先を突き止めたいという熱意に溢れている。

僕からしたら、「連絡がつかないのならそっとしておいてやれよ」と思うのだが、メールをくれたその人は、どうしてもそういう人たちにも声をかけてクラス会に参加してほしいと考えているらしい。あるいは、僕の考えが及ばないほどに、そのクラスは強い絆で結びつけられていたのだろうか?いや、そもそも消息不明の人が複数いるということは、卒業後もとくに連絡を取り合っていたとも思われない。それなのになぜできるだけ多くの人を集めてクラス会をしたいとその人は思ったのか?…と、思考がグルグル回り出す。

ま、そんなことは余計なお世話で、他人が詮索しても始まらないことはわかっているのだが、この奇妙なクラス会がどういう意図で、何を目的に行われるのか、サッパリわからないまま僕の中でモヤモヤとした感情が残るのだった。

大学1,2年生の頃は、語学によって機械的に振り分けられたクラスよりも、むしろサークルの同期などの方が絆が固いと思うのだが…、

…とここまで書いて思い出した。僕が所属していた1,2年次のサークルは、同期が7名ほどの小さなサークルなのだが、在学中は四六時中一緒にいるような間柄だった。だから語学によって機械的に分けられたクラスよりもサークルの同期のほうがはるかに濃密な関係だった。もっともいまでは年賀状をやりとりする程度の関係である。

今年もサークルの同期の人たちから年賀状をもらったのだが、そこに驚くべきことが書いてあった。

「最近サークルの同期で飲みに行きました」

おいおい!俺もサークルの同期だぞ!しかも俺は部長までつとめたんだぞ!どうして飲み会の誘いが俺のところに来ないの?それなのにどうして「同期で飲み会をしました」ってわざわざ書くの?

…と、一瞬、仲間はずれにされたのか?と思ったが、冷静に考えると「あいつは大病をしたし、どうせ誘ったって来やしないから連絡するのはやめておこう」となったのだと思い直す。

僕を誘わなかったのは、同期たちの優しい配慮だったのだと思うことにした。消息不明な人をなんとか連絡先を突きとめてクラス会に誘おうとする人もいれば、連絡先がわかっているのにもかかわらず敢えて誘わない人もいる。いまの僕の場合、後者の方がありがたかったりする。

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