卒園式DVD
4月27日(土)
どうも、ママ友観察系ブロガーの鬼瓦です。
3月21日(木)の保育園の卒園式の様子を映像に収めたDVDの受け取りをする日である。一人のママ友が近所の公会堂を予約してくれて、DVDの受け渡し場所は、その公会堂で、9時~12時45分までの間ということになった。
「公会堂には大きなモニターもあるので、DVDの上映会もします」
ということで、たんなる受け渡しだけではなく、そこで旧園児たちやママ友たちが旧交を温める会場ともなるようである。
10時過ぎに、娘と2人で公会堂に行くことにした。
娘はなんとなく楽しそうである。保育園の時のお友だちに再会できるかもしれないからだ。お友だちの多くは同じ小学校に入学したが、学区の関係で、ほかの小学校に入学したお友だちもいた。その中には、娘の初恋の男の子である「アオト君」もいたのである。
ある時期から、娘が家に帰ると、アオト君の話ばかりするようになった。あるとき、「アオト君と結婚の約束をした」とまで言うほど、娘はアオト君のことが好きだったらしい。卒園パーティーのときも、娘はアオト君の隣の席を陣取って、そこから離れなかった。
でもそのアオト君は、娘とは違う小学校に通うことになり、アオト君と会う機会がなくなってしまったのである。
今日は、そのアオト君と再会できるかもしれない、と、娘の心は躍ったに違いない。
10時過ぎに公会堂に着くと、すでに何人かの友だちが来ていて、鬼ごっこをしていた。公会堂の中を激しく駆け回っている。公会堂は40平米前後の部屋が2つあり、仕切りをとると80平米くらいのホールになるので、子どもたちが遊ぶのにはちょうどよい。
鬼ごっこで駆け回る中に、アオト君がいた!
ところが娘は、アオト君はじめ男の子たちを中心に鬼ごっこで駆け回っているのを見て、なぜか泣いてしまった。
「どうしたの?アオト君来ているでしょう?」
娘は理由を何も言わないまま、ただ泣くばかりである。しばらくすると、
「みんなが大騒ぎしているのがヤだ」
と言いだした。たぶん久しぶりに会ったら、みんなが俊敏な遊びをしていたのでビックリしたのだろう。「こんなのアオト君じゃない!」とでも言いたげだった。
アオト君のママも、娘が泣いているのを心配してくれて、お菓子をくれたりした。
アオト君のママに話を聞くと、アオト君はママに「結婚の約束をした」と言っていたらしい。つまりアオト君とうちの娘は、お互いの両親が認める恋人同士だったわけだ。
「でも、最後にフラれちゃったんですよ」とアオト君のママが言った。
「そうですか。ちっとも知りませんでした」娘がフったのか。
「アオトは、フラれちゃったといって残念がってました」
「…それはきっと、違う小学校に入学するので踏ん切りをつけたかったのでしょう」
しばらくすると雰囲気に慣れてきたのか、娘のメンタルも回復し、みんなと一緒に遊ぶようになった。
今日はいつもと違って居心地がいい、と思っていたら、そういえばふだんママ友集団の主導権を握っているうるさいママ友たちが来ていなかった。正確には公会堂に来たのだが、うるさいママ友たちはDVDを受け取ったあと長居をせずに帰ってしまった。おかげで平和が保たれたのである。
そこで初めて気づいた。ママ友の集まりが居心地悪かったのは、一部の「うるせえママ友たち」がいたからで、多くのママ友たちは「サイレントママ友」だったのではないかと。そしてそのことは「サイレントママ友」たちにとって周知の事実だったのだ、と。
「サイレントママ友」と思われる人の中には、子ども連れでやってきたにもかかわらず、公会堂で子どもをしばらく遊ばせようとはせず、DVDを受け取ったらすぐに帰ってしまった人も何人かいた。おそらく「うるせえママ友たち」と会うことを警戒したのだろう。その場に居続けると、またそこで「うるせえママ友たち」の品のない会話を聞かなければならないからである。これまでの不快な会話の主導権は、たんに「うるせえママ友たち」に握られていたにすぎなかったことに、僕はあらためて気づいたのである。
僕はほとんど会話に参加することはなかったが、「うるせえママ友たち」がいない会話の内容はいたってふつうの話や情報交換ばかりで、保育園時代とか通わせている小学校の口汚い悪口や愚痴などは、ほとんど聞くことはなかった。僕は卒園後にして初めて、ママ友たちと打ち解けられる感じがしたのである。ま、いまごろそんなことに気づいたところでどうしようもないんだけど。
最初に泣きじゃくっていた娘は、結局、13時に公会堂を出てからも延長してお友だちと遊び続け、最後は「エイシ君」と二人だけになるまで遊んだ。
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