警察に捕まりました
5月18日(土)
用事があって、このあたり随一の繁華街に車で行く。人と待ち合わせてピックアップしなければならないのである。
休日の夕方の繁華街は、たいへんな混雑をするので、車で行きたくなかったのだが仕方がない。
予定より早く着いてしまい、駐車場に停めようと思ったがどこも満車だったため、仕方ない、そのへんをぐるぐる回って時間をつぶすことにした。
カーナビの通りに進むと、右折して駅前のロータリーに入れという。
その通りにロータリーに入ったら、「あ、今の時間帯は路線バス以外は進入禁止なのか」と気づいた。しかし戻ることができないので、ロータリーを1周して出るしかない。
すると待ってましたとばかりに警官が目の前に訪れた。
「ここはバス以外は進入禁止ですよ。許可書は持っていますか?」
「持っていません。カーナビの通りに曲がったらロータリーに入ってしまいました」
「カーナビでそう言ってても、実際の交通規制が優先ですからね、それを目視で確認しなければダメですよ」
「すみません」
「こうしてお話ししてみるとあなたは変な人じゃなさそうですから、故意ではありませんね」
「もちろんです」
ここで僕はムッときた。警察は変な人かそうでないかを警察官の印象で判断し、それによって故意か故意じゃないかを決めるのか?なんという恣意的な捜査だ。
「でも違反は違反ですから、免許証をお預かりします。職業と電話番号を教えてください」
聞かれたとおりに答えると、
「いま書類を作りますので、すぐに済みますからここでお待ちください」
免許証を持ってどこかに行ってしまった。
すぐに済むと言いながら、なかなか帰ってこない。ひょっとしてあの警察官はニセモノで、免許証を盗む口実だったのではないだろうか?と不安になってきた。最初に警察の身分証を確認しておけばよかったと後悔した。
ヤキモキしていると、
「お待たせしました」
と、さっきとは別の警官がやってきた。
「免許証をお返しします。あとこれを後日振り込んでください」
渡された紙を見ると、「7000円」と書いた振込用紙である。
な、7000円!!!???うっかり進入禁止のところを一瞬入っただけで、7000円???!!!
「こちらを期日までに振り込んでください。銀行か郵便局でしかお支払いできませんので」
これもほんとか?新手の振り込め詐欺なのではないのか?
続いて別の書類を出してきた。
「ここにサインをください。あと、ハンコはお持ちですか?」
まさか、持っているはずはない。
「いえ、いまは持っていません」
「わかりました。ではここに左手の人差し指の拇印を捺してください。
これもいわれるがままに、左手の人差し指に黒インクをつけて押捺した。
これで警察に自分の指紋が登録されてしまった。これからは殺人現場に僕の指紋が残されているたびに容疑者となるのだろう。これからは冤罪事件の被害者になるのだ。
ひょっとするとこれ自体がすべて詐欺行為で、免許証は返してもらったものの、短時間で免許証の情報を読み取り、後ほどニセの免許証を作り上げるのではないだろうか。7000円はやはり振り込め詐欺だったのか?うっかり振り込むと、いいカモだと思われて今後もお金を搾り取られるのか?
あるいはほんとうに警察官だとしたら、逆に科料未払いだとしてさらにマークされる。指紋が取られてしまったので今後は事件のたびに指紋の照合が行われるのだろう。
どちらにしても絶望的な状況である。
二人の「警察官」と称する人は、どちらも受け答えは丁寧なのだが、反論を許さないオーラを持っていた。しばらく精神的に立ち直れない。みなさんさようなら。
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