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おじいちゃんがどうした!

6月20日(木)

午前中に学童保育の個人面談がある。

学童保育は、一つの建物の中に80人ほどの児童がいるので、はたして保育士はひとりひとりのことをちゃんと把握してくれているのだろうか、個人面談といっても、次から次へと流れ作業で進んでいくのではないかと思ったら、そうではなく、わりと落ち着いてお話しすることができた。面談の保育士さんは、若い男性だった。

最初に挨拶したときに、

「あのー、おじいさまでいらっしゃいますか?」

と言われた。

「いえ、こう見えても父です」

「そ、それは失礼いたしました」

まあ無理もない、だれだって娘の父親とは思わないだろうな。とくにこの4月に入ってから、あまりの忙しさに一気に老け込んでしまった。

面談は、とくに可もなく不可もなくという感じで終わった。

続いて、娘を診療所に連れていくために16時に学童保育にお迎えにいった。昨晩から「かゆくて眠れない」というので、お医者さんに診てもらおうということになったのである。しかしかかりつけのクリニックは木曜日はあいにく休診日だったので、学童の近くにある診療所に行くことにした。

住宅街にあるその診療所は、一軒家を改装した作りになっていて、玄関を入ると待合室が異常に狭い。そこに入るとひとりのおじいさんが座っていた。かなりの高齢である。

そのおじいさんは、小学1年生の女の子を見るのがめずらしかったようで、声をかけてきた。

「おじょうちゃん、かわいいねえ」

人見知りをする娘は、私に抱きついて離れない。

するとそのおじいさんは、

「おじょうちゃん、おじいちゃんが好きなんだね。おじいちゃんと一緒でいいねえ」

と、やはり完全に僕を「おじいちゃん」呼ばわりした。

「いえ、実は父なんです」

と言ったが、どうやら聞こえなかったらしく、そのあと何度も、

「おじょうちゃんはおじいちゃんのことが好きなんだねえ。おじさんの近くにもおいでよ」

と、あろうことが自分のことを「おじさん」と抜かしやがった!

お前の方がナンボか年寄りやないかい!

…と喉元まで出かかった言葉をぐっとこらえた。

見知らぬ人と会うたび、「おじいさんと孫」に間違われる。

そういえば最近、入場料が必要な場所に入ろうとすると、受付の人に、

「一般料金ですと○○円、シニア料金ですと××円です」

と必ず言われるようになった。見た目から「シニア」である可能性が高いということなのだろう。

ところがそうでない場合もある。

今日は、そういうわけで通学路を何度も往復したため、娘の保育園時代のお友だちとすれ違うことが多かった。そのたびに、

「あ、○○ちゃんのパパだ!」

と手を振ってくれた。保育園時代のお友だちは、例外なく僕を「じいじ」ではなく「パパ」と認識してくれる。見た目がどんなであってもだ。

「子どもは正直だからときに残酷な物言いをする」などとよく言われるが、とんでもない。残酷な物言いをするのは大人の方なのだ。

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