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現在5名

7月10日(水)

来週の水曜日、つまり1週間後に市民講座の講師をすることになっているのだが、例によってすこぶる申し込みが少ない。

大新聞の系列のカルチャーセンターなのだが、数多くの集客数を誇る都内の会場ではなく、隣の県の会場である。

昨年の春も同じところから講師の依頼が来た。そのときは、僕が手がけたイベントにかかわる、1回限りの講座をお願いしたいということだった。通常、人気講師の場合は数回の連続講座だったりするのだが、無名の僕はたいてい1回限りという依頼が来る。

ギャラは歩合制のようで、受講者が多ければ多いほどギャラが増えるようなのだが、受講生の申し込みが少ないと、むしろ講師にとっては割に合わない報酬になる。

いちおう最低ラインが決められて、昨年の講座の場合は、最少催行人数を「5名」とした。これだってかなり屈辱的な数字だ。

しかし、締切までに申し込んだ人数は、なんと「3名」だった。

おかげで、せっかく準備したのに、講座は中止となった。

こんなことってある???たとえ県民版だとしても大新聞に広告を打ったのに、たった3名だぜ!?

今回は大丈夫だろうか?

「この7月に大きく取りあげられたニュースに関するテーマでお話しいただきますので、とてもタイムリーだと思います」

と言われたのだが、僕は半信半疑である。

そういえば5月下旬ごろ、その県在住の同業者の方に、

「新聞にあなたの写真付きで広告が載っていたね」

と言われ、僕は全然知らなかったのだが、大新聞の県民版の5月下旬から早々と広告を打っていたようだ。

で、今日、主催者からメールが来た。

「いまの段階で申し込まれた方は5名です」

えええぇぇぇっ!!5名???2カ月前から新聞に広告を出しているのにぃ~???

「申し込まれたご住所から察するに、県外の方ばかりなのでいずれもオンラインでの参加を希望されるかと思います」

おいおい、県民版に広告を打っているのに県外の人からの申し込みばかりって、どういうこっちゃ???

想像するに、こういうことなのか?

講座は平日の昼間に行われる。平日の昼間に参加できる人は、仕事をリタイアした人、すなわち「シニア」が大半を占めるだろう。さてそのシニアは、この猛暑が続く中を、わざわざ会場まで足を運ぶことをするだろうか?

ちょっと考えればわかることである。

自宅からオンラインで受講できるのだったら、わざわざ暑い中を移動せずに、涼しい自宅で受講した方がよい。これは人情として当然のことである。

…おいちょっと待て!オンライン受講を可能にしたハイブリッド形式にしたとしても、5名しか申し込みがないとはどういうことだ?これはもう、純粋に「人気がない」「聴く気が起こらない」ということである。

もし申し込んだ全員がオンライン受講を希望したとしたら、僕がわざわざ片道1時間半以上かかる会場まで出かけていって、無人の教室で喋ることになる。それだったら俺も自宅からオンラインで講義をするぞ!

あと1週間で少しは増えるだろうか?増えねえだろうなあ。

 

 

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