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アクスタ

「アクスタ」という言葉を初めて聞いた。「アクリルスタンド」の略だという。

Wikipediaで「アクリルスタンド」を調べてみると、

「アクリルスタンドは、透明なアクリル板に人物やキャラクターなどの画像を印刷して切り抜き、台座に差して自立できるようにしたものである。アクリルフィギュアともいう。アクリルスタンドの略称である「アクスタ」と呼ばれる」

という簡にして要を得た説明がある。

コロナ禍には、飛沫を防ぐためにアクリル板が多用された。アクスタはそこから発想されて作られた人形かと思ったら、そうではなかった。コロナ禍の前から、一部のアイドルグループ界隈ではすでにアクスタが作られていたというから驚きである。

しかしながら、コロナ禍のアクリル板が、アクスタの爆発的な人気を後押ししたとは考えられないだろうか。コロナ禍が明けると、それまで使われていた大量のアクリル板が不要となり、本来ならば廃棄すべきところを、アクスタに転用するなんてこともあったのではないだろうか。そしてそれがアクスタのコストダウンという思わぬ効果をもたらしたのではないか?

…もっとも、僕はそのへんの事情をまったくわからないので、たんに想像で好き勝手に言っているに過ぎないのだが。

先日、娘をプラネタリウムに連れていったときに、お昼をファストフード店で済ませたのだが、子どもが食べる用の「ハッピーセット」には、もれなくおもちゃがついていた。その中の1つが「リカちゃん人形のアクスタ風プラスチックスタンド」だった。形はアクスタを意識しているが、素材はアクリルではなく、プラスチックだったのである。アクリルよりもプラスチックの方がより安価に作れるということなのだろうか?これも想像である。

リカちゃん人形もとうとうアクスタになってしまったのか(素材はアクリルではないけどね)と、時代の流れを感じた。

それにしても、プラスチックごみ削減ということで、ストローをプラスチックから紙の素材に変えたのに、これでは元の木阿弥ではないか、と一瞬思ったのだが、そもそもこれは後生大事に持ち続ける大切な人形であってゴミであるはずはないと思い直した。

万が一、大切だったアクスタを手放すことになったら、神社がアクスタ供養をはじめることになるだろう、いや、廃棄するのが忍びないのでリサイクルショップでアクスタの売買がすでに行われているのかも知れない、などと僕の想像はどんどん広がっていった。いや、たんにアクスタと言いたいだけなのかも知れない。

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