困ったときのプラネタリウム
7月7日(日)
朝食後、投票会場となった児童館に都知事選の投票に行ったのだが、行って帰ってくるだけで「川に落ちた」ように、汗で全身がずぶ濡れになり、さっそく着替えた。今日の予報では35℃を超える酷暑日である。
このあと、小1の娘を夕方まで遊ばせなければならないのだが、この酷暑日に公園に行けるはずもない。こういうときは映画館で映画を観ることがいちばんなのだが、どう探しても、小1の娘と一緒に観たいと思わせる映画が見つからない。こうなると打つ手がない。だが家でおとなしくしているタイプではないので、なんとかしてどこかに連れていかなければならない。
残された最後の手段は、プラネタリウムに行くことである。いままでもプラネタリウムに救われたことが何度もあった。だが、よく通っているプラネタリウムはあいにく改装中で、7月20日にリニューアルオープンするという。どこかほかのプラネタリウムを見つけなければならない。
スマホで検索してみると、自宅からさほど離れていないところに「世界最大級のプラネタリウム」があることがわかった。「世界最大級」ということは、観覧席のキャパシティーも世界最大級ということではないか?調べてみると、公共交通機関でも行くことができるが、電車とバスを乗り継いだらそれだけで汗だくである。車だと自宅から30分程度で着くようで、念のため駐車場があるかも確認したところ、駐車場もあるということだったので、善は急げと、投票から帰って着替えをして、ほどなくして自宅から車で行くことにした。
予約が必要なく現地に着いてから入場券を買えばよいということだった。先週行ったカンドゥーが入場時間も厳密に決められた完全予約制だったことにくらべれば、ふらっと行ける感じがよい。
さっそく車で現地に行くことにした。初めて行く場所だったのでどんなところなのかまったくわからなかったが、カーナビの指示通りに走ると、もうすぐ到着するというタイミングで幹線道路から外れて左の細い道に曲がり、住宅地に入っていった。こんなところにあるのか?と疑問に思いながら進んでいくと、プラネタリウムとおぼしき大きなドーム状の建物が突如現れた。さらに道案内の看板に従って駐車場に入ろうとすると、
「満車」
と書いてある。ま、日曜日だしあるていど混んでいるのは仕方がないなと思い、その場で待とうとしたら、
「待機禁止」
という大きく書いてある。住宅街の細い道なのでたしかにここで並んで待機しては近所迷惑になる。駐車場の案内人も「停まらないで走り続けてください!」という合図を出すので、ひとまず駐車場を通り過ぎ、住宅街を抜けて、再び幹線道路に出て、先ほどと同じところを左に曲がって、再度駐車場に向かったが、やはり「満車」は変わらない。仕方ないのでまた同じルートをぐるりとまわってみたび駐車場の前まで行くが、事態は変わらなかった。
うーむ。見通しが甘かった。こんな酷暑日に小さい子どもを連れて行けるとしたらプラネタリウムだよな。みんな考えていることは同じだ。
仕方がないので、いったん戦線離脱し、近くでお昼ご飯を食べてから午後にまた挑戦することにした。
昼食のときに、プラネタリウムのホームページを見ると、プラネタリウムの空席情報が載っていて、それを見たら午後の回も軒並み満席で、最終の回しか空きがない。
午後1時すぎにお店を出て、再びプラネタリウムに向かう。すると運よく駐車場に入ることができた。駐車場に車を止めてから、暑い中を歩いて建物の中に入り、入場券を買う。どうやらプラネタリウムの最終の上映にすべり込めたようだ。
しかし最終の上映は15時50分で、まだ2時間以上も時間がある。僕は建物内のカフェで時間まで休みたいと思ったのだが、娘がそれを許してくれるはずもない。このプラネタリウムには、5つの展示室があり、そこでさまざまな科学体験ができることを売りにしている。時間はたっぷりあるので、その「体験型ミュージアム」を満喫することにした。
…と、その前に、今日は7月7日、七夕である。エントランスに大きな笹竹があり、たくさんの短冊が吊されている。来館者が思い思いの願い事を書いて吊すことができるようである。せっかくなので娘に「願い事」を書いてもらったら、
「あいどるになれますように」
と書きやがった。その言葉のチョイスがあまりにも可笑しくて、むしろお笑い芸人向きだろ!と思ってしまった。
5つの展示室を擁した「体験型ミュージアム」は思いのほか面白かった。率直に言って、先週のカンドゥーの仕事体験や、いつぞや行った「君も博士になれる展」よりも面白いと思った。酷暑日の今日はバカみたいに客が来ているのでなかなか多くの体験はできなかったが、本来ならばもう少し余裕があるはずで、そうすればもっといろいろな体験ができるはずだ。
客層は、ほとんどが小さい子どもを連れた家族だったが、では子どもだけをターゲットにした科学館かといえば、必ずしもそうとはいえない。お客さんの中には「ゆとりっ娘(こ)世代」の若者が二人連れで来ているパターンもあり、「ゆとりっ娘世代」にも楽しめると思う。何よりプラネタリウムは子どもたちのためだけにあるのではない。大人も十分楽しめる。
5つの展示室で時間を潰したら、プラネタリウムの開場時間になった。このプラネタリウムは、外観がドーム状になっており、「サイエンスエッグ」という愛称がある。たぶんこれは、東京ドームの愛称「ビッグエッグ」にインスパイアされた呼び方だろう。世界最大級の触れ込み通り、たしかに会場は広かった。
プラネタリウムの上映時間は45分。ライブで解説をつけているのだが、その声と話し方がめちゃくちゃ心地よくて、ついうとうとしてしまった。
結局、夕方5時の閉館までいることになり、例によって僕の両足の裏の痛みは限界を越え、駐車場にたどり着くのがやっとだった。
| 固定リンク
« 北の町の再会・夏編 | トップページ | アクスタ »
「育児」カテゴリの記事
- 七五三(2025.10.18)
- 友だちの顔を見ると遊びたくなる(2025.03.01)
- お泊まり会・3回目の2日目(2025.01.13)
- お泊まり会・3回目の1日目(2025.01.12)
- 凧揚げは楽しい(2025.01.04)


コメント