韓国2日目
8月28日(水)
朝、ホテルを出て、そこから徒歩15分ほどの古い建物のある場所に向かう。
何度も大邱に来ているが、この場所を訪れるのは初めてである。
日本語の解説はなかったが、なかなか興味深い施設で、今まで漠然と見過ごしていた大邱のことがよくわかった。
そこから北に進み、もうひとつの施設を訪れたが、友人との約束の時間が迫っている。
午後の予定はなかなか大変で、13時30分から15時30分まで、本社の会議がある。僕はとくに発言はしないのだが、職場を代表して僕が参加することになっているので欠席するわけにはいかない。
そこで、大邱の友人の職場の一室をお借りして、オンライン会議に出席することにしたのである。韓国に来てまで俺は何をやっているんだ?
友人から連絡が来た。
「当初の予定ではこちらにいらっしゃるということでしたが、わざわざ来ていただくのも大変なので、車でホテルまで迎えに行きます。そのまま近くで昼食をとってホテルに戻り、ホテルの部屋で会議に参加したらどうでしょうか」
なるほど、それは妙案である。なにより友人の職場を間借りするよりホテルの部屋のほうが気楽である。先方にしても、職場の一室を貸すことは迷惑なことである。ということで、その提案に乗ることにした。
歩いてホテルに戻り、11時半に迎えに来てもらって、車で昼食の場所に移動する。
「韓国でいちばん美味しいコングクスのお店です」
と友人はいうが、本当だろうか。
実際に行ってみると、たしかに美味しかった。
食べ終わってすぐに車に乗り込み、ホテルまで送ってもらう。
13時30分から15時30分まで、2時間きっかり会議が行われた。定足数を満たすためだけに出席する会議。繰り返すが、韓国まで来て俺は何をやっているのか?
15時30分に再び友人2人がホテルに迎えに来た。こんどは、ホテルから車で1時間ほどかかる場所に行くことになったのである。これは僕が希望したことで、一人では絶対に行けない場所なので、友人の車を頼って一緒に行ってもらうことにしたのである。
場所は山間の谷筋。果樹園畑が広がっているだけの場所なので、知らない人が見たら何でこんな場所に行くのかと不思議に思うかも知れないが、とにかく僕はこの景色をいちど見てみたかったのである。
1時間ほどこのあたりをうろうろして、こんどは夕食の場所に向かう。
「韓国でいちばん美味しいコムタンのお店です」
と友人はいうが、本当だろうか。
実際に行ってみると、たしかに美味しかった。最近食が細くなってしまった僕にも、食欲をそそる味だった。
「さあ、戻りましょう」
食べ終わってすぐに車に乗り込む。こんどは午後7時に別の友人と待ち合わせをしてコーヒーを飲む約束をしているのだ。
6時10分にお店を出て、50分ほどでホテルに着いた。ちょうど7時である。ここでこんどは別の友人2人と合流する。
最初の友人2人は、日本語で会話ができたのだが、次の友人2人とは韓国語で会話しなければならない。これがなかなかのプレッシャーだ。しかも2人のうちの1人は早口と来ている。
しかしその心配は杞憂に終わった。
「少しお散歩をしながら雰囲気のよいカフェに行きましょう。大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です」
カフェに行く道すがら、韓国語で会話をするうちに、耳が慣れてきた。何より早口の友人はとてもわかりやすい韓国語で話してくれたので、こちらも聞き取りができ、こちらの話す韓国語が片言でも、その内容を正しく汲んでくれるので、奇跡的に会話が成立した。
もちろんこっちが誤解して答えていることも多かったのだが、2時間近くの会話は破綻することがなかった。
明日からが用務の本番なのだが、僕はもうこの1日だけで満足である。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 釜山どうでしょう(2024.09.01)
- 韓国5日目 ~「解憂所」とは?~(2024.08.31)
- 韓国4日目(2024.08.31)
- 韓国3日目(2024.08.29)
- 韓国2日目(2024.08.28)
コメント